1位:リビング
愛猫が安心して排泄できるようにするためには、リビングに猫のトイレを置くのがおすすめです。とくに日頃からリビングで過ごす時間が長い猫にとっては、この上なく安心できる場所といえます。快適な温度設定が保たれているというのも排泄しやすいポイントです。
飼い主さんの目がもっとも行き届きやすいため、排泄トラブルにも気が付きやすいでしょう。
またリビングは他の部屋よりも広く、ニオイがこもりにくいというメリットもあります。部屋の広さに余裕がある分、猫砂を捨てる面でも便利です。
ただし来客が多い家では要注意。猫は落ち着いた場所で排泄することを好むため、出入りが多い場所や見慣れない人がいる場所はトイレに不向きです。
その場合はリビングの他にも人気が少なく、落ち着ける場所にトイレを設置するなどして、猫が我慢しなくてもいい工夫をしましょう。
2位:ケージの中
猫用ケージの中にトイレを置くのもいいでしょう。リビング以外に猫専用の部屋を設けている場合も含め、猫のテリトリー内にトイレがあると安心して排泄できます。
一般的に、ケージはフローリングや畳と比べて掃除がしやすい作りになっているはず。トイレの際に砂を散らかしてしまう、粗相してしまうという猫ちゃんでも、ケージの中なら掃除も簡単です。
注意点として、猫が食事する場所や水を飲む場所、寝る場所などと距離を取った方がベターです。トイレの近くでご飯を食べたり寝たりしたくないのは猫も同じ。衛生面から考えても、食事や水を飲む場所から距離がとれないようであれば、トイレはなるべく独立させた方がいいといえます。
3位:洗面所
洗面所も猫のトイレに向いているかもしれません。リビングや居室と比べて、人の出入りが少なく静かというのが一番のポイント。人が見ていると排泄できない猫ちゃんにはとくにおすすめです。来客が多いご家庭で、リビングの他にもう一つトイレを置きたい場合にもいいかもしれません。
人間の都合にはなりますが、洗面所は換気扇が付いていることが多く、ニオイがこもりにくいのもメリットです。さらに多くの場合は床が防水使用になっているので掃除がしやすく、蛇口が近いのでトイレを洗うのも負担がかかりません。
ただし人間にとってはリビングほど滞在時間が長くないため、猫の排泄トラブルに気が付きにくいのが難点です。気になる症状がある場合は、カメラを付けるなどしてチェックしてあげるといいでしょう。
4位:人間用のトイレ
人間用のトイレも、静かで換気がしやすいという点でおすすめできます。四方を壁に囲まれており家電音や生活音もほとんどないので、繊細な猫にはもってこいの場所です。洗面所では洗濯機の音が気になるという猫ちゃんでもトイレなら安心できるでしょう。
ワンルームや狭い家などで猫のトイレを置く場所がない場合にも、人間用トイレなら邪魔になりません。流せる猫砂を使用すれば、こまめに排泄物を捨てることができて便利です。静かさと衛生面を考えると合理的な場所といえます。
しかし猫の排泄中に、人間がトイレに来てしまって、びっくりさせてしまうケースもあり、デリケートな猫ちゃんの場合、トイレが嫌になってしまう危険性があるため注意が必要です。
愛猫が適しているか性格をよく考慮し、もし導入する場合は猫が出入りするために扉を常時開けておく必要があるのと、換気扇を回し続けなければならないのは要注意。可能であれば、トイレの扉にペット用ドアを付けるのもひとつの手です。その点が気にならなければ候補に入れてみてもいいでしょう。
まとめ
猫のトイレの置き場所は、ともするとストレスの原因になってしまうこともあります。猫が安心できることはもちろんですが、人の目がよく届く場所だとマメに掃除しやすいでしょう。またシニア期に入ってからもトイレに移動しやすい場所にしておくことも大切です。
反対に、廊下や玄関など寒い場所はNG。猫が食事するエリアと近すぎるのも衛生的に良くありません。家の中でもっとも安心できる場所を考えて、適切なトイレ環境を作ってあげましょう。