結婚式を「募金」に活用
米国ウィスコンシン州の新婚夫婦の行動が、SNS上で話題になっています。
地元のシェルターに保護されている動物たちの医療費を募るため、自分たちの結婚式を活用したというのです。
「Neenah動物シェルター」がFacebook上に投稿したのは、結婚式当日の新郎Mikeさんと新婦Frankieさんの姿と、施設にいる動物たちの写真、そして動物の医療費募金の詳細がわかるQRコードです。
2人はこの特別なイベントを、動物たちのために役立てようと考えました。米国では結婚式の際に「ゲストがグラスをチリンと鳴らすたびに、新郎新婦はキスをしなければいけない」という慣例がありますが、キスの代わりに寄付金を入れる瓶を置き、お金を集めることにしたのです。
その結果、200ドルほどの寄付金が集まったうえ、ゲストの1人が施設から猫を引き取ってくれることにもなりました。
自宅には5匹のペット
2人はすでに保護シェルターから5匹のペットを迎えています。自宅にはこれ以上増やすスペースがないため、結婚式という特別な日を、動物保護活動に役立てようと決心しました。
「夫と一緒に飼っているのは、すべてさまざまなシェルターから引き取ったペットたちです。わたしたちは保護された動物たちの幸せを心から願っていますが、シェルターでの悲しい出来事を受け入れることが感情的に辛いので、何か別の方法で役に立ちたいといつも思っていたのです」とFrankieさん。
「Neenah動物シェルターでは、最近になって数多くの猫たちを一度に保護したため、職員のみなさんも対応が大変だということを知りました。わたしはここでボランティアとして活動してきました。犬の散歩をさせたり、子犬に餌をあげたり、子猫にミルクを与えたり…だから自分の結婚式をシェルターの資金確保の手段に活用したいと思ったのです。動物たちの医療費にしてもいいし、Amazonのウィッシュリストにあるペット用品を買ってもいいし…この機会を使って寄付を集めれば、きっと役立つだろうと考えました」
2人は、結婚式に来てくれた人々が募金に協力し、同シェルターを支援してくれたことにとても感謝しています。
ネット民も夫妻を祝福
今回のFacebookへの投稿は、ネット民の間で大きな話題になりました。1000人以上が「好き」をつけ、55件のコメントも寄せられています。
Linda Youngさんは「おめでとう!特別な日に動物たちのことを考えてくれて、とてもやさしいカップルですね」とコメントしています。
Tina Partinさんは「すばらしいアイデアです。ネットを見たみんなが結婚式に参加して、このシェルターの募金活動に協力できたらいいのに。どうかお幸せに。シェルターや、そこにいる動物たちのことを思ってくださって、本当にありがとう」と投稿しています。
心優しいMikeさん・Frankieさんご夫妻、どうぞいつまでもお幸せに…。
出典:Bride and Groom Tweak Wedding Tradition, So a Guest Now Has a Rescue Cat