猫に「ヨーグルト」はあげても大丈夫?与えるときの注意点や健康への影響を解説

猫に「ヨーグルト」はあげても大丈夫?与えるときの注意点や健康への影響を解説

ヨーグルトは家庭でよく食べられるため、興味をもつ猫は多いようです。猫が食べたがる場合、「実際に与えてもいいのか?」「体にどんな影響があるのか?」と疑問に思うこともあるでしょう。今回は、猫にヨーグルトを与えたときの効果や注意点について解説します。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

猫に「ヨーグルト」をあげても大丈夫?

猫とヨーグルト

ヨーグルトは猫に害はないため、あげても問題ありません。猫が食べると以下のような嬉しい効果もあるため、必要に応じて食事に取り入れることはおすすめです。

  • 水分補給ができる
  • 腸内環境を整える
  • 歯や骨を丈夫にする等

水分がほとんど含まれていないドライフードを主食にしている場合、ヨーグルトを食べることで水分補給の手助けになります。他にも「乳酸菌」「ビフィズス菌」などの腸内環境を整える成分も含まれていますので、猫の便通を促す食べ物として取り入れるのも良いでしょう。

また、ヨーグルトに含まれたカルシウムは丈夫な骨や筋力を維持する効果もあります。しかしカルシウム摂りすぎてしまうと体の栄養バランスが乱れて病気を引き起こし、かえって体に悪影響をもたらすことも。

健康な成猫であれば、ヨーグルトを与える目安として、小さなティースプーンで1~2杯の量に留めておくようにしましょう。ただし、適切な量は個体差があるため、便の状態や体調を見ながら調節してあげてください。

猫に「ヨーグルト」与えるときの注意点

2匹の猫

猫に安全だといわれているヨーグルトも、与えるときには注意しなければならない点があります。注意点を押さえてから、猫に適切に与えるようにしましょう。

添加物が含まれるヨーグルトは避ける

一般的に家庭で食べるヨーグルトには、甘味料などの添加物が含まれているものが多くあります。猫が加糖されたヨーグルトを継続的に食べることによって、適正体重を超えて肥満になってしまいます。

猫にヨーグルトを与えてあげる場合は、無糖や無脂肪タイプを選ぶようにしましょう。「プレーンタイプ」や「低脂肪ヨーグルト」は、猫の健康への影響が出にくいためオススメです。猫により健康で安全にヨーグルトを食べさせるには、猫用に作られたものを選ぶといいでしょう。

一度にたくさんの量を食べさせない

猫の体に嬉しい効果もあるヨーグルトですが、一度にたくさんの量を食べさせてしまうと消化不良を起こす可能性があります。それは多くの猫が乳製品に含まれている「乳糖」を十分に分解できないことが理由となっています。また、冷蔵庫で冷やしていたヨーグルトは、猫の体に負担がかかってお腹を壊す原因にもなりかねません。

過剰な量を与えると消化不良から下痢や嘔吐を起こしたり、猫によっては食物アレルギーの症状が出たりするおそれもあります。初めて食べさせる場合は、小さなスプーンで一口舐めさせるくらいに留めて様子をみましょう。

まとめ

ヨーグルトを食べる猫

直接的に害を及ぼすことがないヨーグルトは、猫に与えてあげても大丈夫です。

しかしヨーグルトの種類や与える量によっては、体重の増加や消化不良、アレルギーといった問題を引き起こす可能性があるため注意しましょう。愛猫の体調に不安がある場合は、ヨーグルトを与える前に、かかりつけの獣医師に相談しておくと安心です。

ヨーグルトは無理に与える必要はありませんが、猫が食べたがる場合は、無糖や無脂肪タイプのものを選ぶようにしましょう。

猫にとって主食をしっかり食べることが何より大切ですので、ヨーグルトはあくまでも健康の補助食品として猫の食事に取り入れるようにしたいですね。

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