猫が飼い主を守ろうとしているときの行動
まず、猫が飼い主さんを守ろうとするときはどのような行動をとるのでしょうか。観察力が優れている猫ならではの行動で守ろうとしているようです。
1.前足で動きを阻止する
猫は自分の目の届くところで飼い主さんを見守りたいと思うとき、「そっちは危ないよ」と言わんばかりに前足でタッチしてアピールすることがあります。
この行動は、大人よりも幼い子供に対してみられることが多いでしょう。言葉で伝えられない代わりに体を使って人の動きを阻止しようとするのです。
2.移動する度についていく
飼い主さんが別の部屋に移動するたびに猫がついていこうとするのは、飼い主さんのことを心配しているからなのかもしれません。
猫自身が不安に感じるときにも見られる行動ですが、逆に飼い主さんが不安にならないようについていく場合もあるでしょう。
3.捕った獲物を運んでくる
おもちゃ、虫などの猫が獲物だと感じたものは、飼い主さんのところまで運ぼうとする猫もいます。
この行動は、「獲物を捕まえたよ」とアピールするのと同時に、人にも分け与えようとしてくれています。猫から見た飼い主さんは、縄張りに受け入れた「信頼を寄せている猫」だと思っていそうですね。
猫が飼い主を守ろうとしているときの仕草
次に飼い主さんを守っていると感じられる仕草について解説します。
こちらも日常の生活の中で多くみられます。どれもさりげない仕草ですが、猫の愛情が感じられます。
1.お尻を向けてしまう
猫は、身の回りで問題が起きていないか、周囲の状況を常に確認しています。そのため、守るべき飼い主さんには、つい無意識にお尻を向ける姿勢となってしまうのです。
猫のお尻や背中が弱点と言われているのは、外敵に隙を与えないようにするためですが、飼い主さんは猫に危害を加えることがないと理解しているからこそ、堂々とお尻を向けてしまうのでしょう。
2.飼い主さんを目で追う
警戒心の強い猫は、飼い主さんの行動に危険がないかを観察していることがあります。
猫は心配なことに対して意識を集中させるところがあるため、その対象になっているのが飼い主さんの安全なのかもしれません。意識的に観察しているというよりかは、無意識に目で追ってしまうのです。
3.手が届く場所にいようとする
心配性の猫の場合、一緒にいれば心強いと感じている部分があります。「飼い主さんが自分を守ってくれている」という気持ちと、「いざという時は自分が外敵をやっつけよう」と思っている場合もあるでしょう。
猫が飼い主さんの手が届く距離にいようとするのは、飼い主さんを守ろうとする気持ちの表れともいえそうです。
まとめ
猫はいつも飼い主さんにお世話をされている身ですが、そもそも猫は自分だけ守ってもらおうとはしていないのかもしれません。
猫が守ろうとする気持ちは、仲間意識による使命感というよりかは、信頼関係を築いた飼い主さんには「安全で穏やかな暮らしができるように見守ってあげたい」と感じていることでしょう。
猫がみせる行動や仕草はさりげなく、わかりづらいことも多いのですが、「飼い主さんを守ろうとしている」と思わずにいられない経験をすることが度々あります。
そんな可愛らしくも頼もしい一面のある猫に、こちらも親愛の気持ちを伝えていきたいですね。