自己判断で与えないで!猫の命を奪う、危険な「人用の市販薬」5選

自己判断で与えないで!猫の命を奪う、危険な「人用の市販薬」5選

薬局や通販でも簡単に購入できる「市販薬」。常備薬としていくつか自宅に置いてあるという家庭も多いでしょう。しかし、そのなかには猫の命を奪いかねない危険な市販薬が含まれているかもしれません…。そこで今回は猫の命を危険にさらす取り扱い注意の市販薬のタイプを5選紹介します!自宅に置いてある場合は要厳重管理!猫の飼い主さん必見に内容です。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

猫の命を奪う危険な市販薬5選!

錠剤

1.「アセトアミノフェン」配合の風邪薬

市販の風邪薬は、猫にはNG!というのも、多くの薬に配合されている主成分「アセトアミノフェン」は容量によっては猫に中毒を起こす成分だからです。

猫は人のようにうまくアセトアミノフェンを分解し排出することができません。万が一誤飲すると赤血球が破壊され、肝臓壊死などを起こし最悪命を落とすことも。

市販薬のなかでも重宝される風邪薬ですが、たった1錠でも猫の致死量になることもあるので、自宅に置いてある場合は注意しましょう。

2.「ロキソプロフェン」配合の解熱鎮痛剤

解熱鎮痛剤も猫には危険な薬です。多くの解熱鎮痛剤に配合される「ロキソプロフェン」も猫に中毒を引き起こす危険性があります。猫が誤飲すると、出血や潰瘍・最終的には腎不全を起こすほど危険なものなのです。

人が飲む場合は副作用が現れにくいうえに効きも良い優秀な薬ですが、猫も同じと思ってはいけません。もし猫がどこか痛がっていても、人用の解熱鎮痛剤を飼い主判断で飲ませるのは絶対にやめてくださいね。

3.「イブプロフェン」配合の解熱鎮痛剤

前述の解熱鎮痛剤同様に、NGの市販薬です。「イブプロフェン」は、猫に吐血や黒色便などの消化器症状を引き起こし、さらに高濃度摂取すると昏睡状態になり命を危険にさらします。

猫の場合12.5-300㎎/㎏で中毒量となり得るとされていますが個体差があります。人間の1回量でも十分中毒を起こす可能性があるものです。そのため猫が誤って口にしないよう管理を徹底しましょう。

4.「芍薬」配合の漢方薬

漢方に使われる成分「芍薬(シャクヤク)」は、猫に嘔吐や胃腸障害・血圧低下などを招く危険なもの。人であれば消炎鎮痛・抗菌・止血などの効果がある漢方薬として使用できますが、たとえ自然由来であっても猫には有害となるので注意してください。

5.αリポ酸

薬ではないですが「αリポ酸」というビタミン物質も猫に使用してはいけません。美容系サプリとして用いられる成分で、猫が摂取するとわずかな量であっても重度の低血糖を引き起こし、最悪肝不全で命を落とすことも。なぜ低血糖になるのかは解明されておらず、治療法も確立していないため注意が必要です。

サプリなので管理が甘くなる傾向があり、また猫が好むニオイというのも気を付けたいポイント。αリポ酸を服用している場合は、絶対に猫の口に入らない対策が必須です。

猫が市販薬を誤飲してしまったら?

動物病院で健康診断を受ける猫

もし猫が市販薬を誤飲してしまったら、すぐに動物病院に向かいましょう。体内に成分が吸収される前に適切な処置を受けることが重要なので、自宅で無理やり吐かせないでOK。素人が吐かせる処置をしても、結局猫の負担になってしまうケースがほとんどですから…。

動物病院に向かう前には、あらかじめ電話をして指示を仰いだり「いつ・何を・どれくらい」飲んだかを伝えられると良いです。これにより病院側も、到着後すぐに処置を行うための準備がしやすくなります。また、もし可能であれば薬のパッケージも持っていきましょう。

動物病院では薬を使って吐かせる処置のほか、獣医師の判断により胃の洗浄や点滴・入管理などが行われることがあります。いずれにせよ誤飲は「時間との勝負」がポイントとなるので、発見した場合、まずはすぐに動物病院に電話・受診することを忘れないでください。

まとめ

病気っぽい猫

手軽に入手できる市販薬は、わたしたち人間にとっては優秀で重宝されるアイテム。しかし今回紹介した5つの市販薬は、猫にとっては命を奪われかねない超危険アイテムなのです。

自宅にある市販薬を全て廃棄する必要はありませんが、飼い主は猫が絶対に誤飲しないような管理を徹底しなければなりません。飼い主の不注意で愛猫の命を危険にさらすことは絶対にあってはいけませんから。

市販薬を常備するのであれば、猫に絶対誤飲させない・万が一誤飲したらすぐ動物病院を受診する!この2点を心がけ、猫に安全な生活環境を保つようにしましょう。

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