1.猫の体に害がない
何度注意してもイタズラを繰り返す猫に、水の入った霧吹きをシュッと一度吹きかけてみましょう。
驚いた猫は何が起きたのかわからずに問題行動をやめたり、その場から立ち去ることがほとんどかと思います。
体が濡れることが苦手な猫が多いので、すぐにイタズラをやめさせたい場合に即効性があります。
さらに、霧吹きの中身は猫の飲み水としても使用する水ですので、猫にとって全く害がありませんし、周りの家具などが汚れてしまうこともありません。
2.「イヤなことが起こる」と理解しやすい
猫に注意をするときは、「○○(イタズラ)をしたらイヤなことが起こる」と理解させることが大事です。
猫の祖先は砂漠で暮らしていたこともあり、体が濡れたまま気温の低い夜になると凍死する危険がありました。
このような背景から、現代の猫も本能的に体が濡れることを嫌う傾向にあります。
「イタズラをしたら体が濡れる」と理解して、問題行動をやめる可能性が高いでしょう。
3.誰が吹きかけたのかバレにくい
猫を注意する際、大きな声で怒鳴りつけたり叩いてしまうと、飼い主さんに対して警戒心を深めてしまいます。それだけでなく、これまで築いてきた信頼関係まで崩れてしまう可能性もあります。
猫を叱るときに手を挙げることは絶対にしてはいけないことです。
その点、霧吹きを使うと飼い主さんが吹きかけたことがバレにくいのではないでしょうか。
恐らく猫はイタズラに夢中になっていると思いますので、その背後からシュッと霧吹きを吹きかけるのがオススメです。
もしも、霧吹きを吹きかけたのが飼い主さんの仕業だとバレてしまったら、大きな声で注意することと同じことになりますので、慎重に行ってくださいね。
実際に霧吹きを使うときに注意すること
霧吹きを使って猫を注意するのにはさまざまなメリットがあります。しかし、気を付けなければならない点もいくつかありますのでご紹介いたします。
- 飼い主さんの仕業だとバレないように使う
- 霧吹きを吹きかけるタイミングに注意する
- 病気、ストレスを感じやすい猫には使用しない
先ほどもお伝えした通り、飼い主さんの仕業だとバレずに霧吹きを吹きかけることが最大のポイントであり、注意すべき点です。
そのほか、霧吹きを使うタイミングも重要になります。
イタズラが終わった後に霧吹きを使用しても、猫は何に対して注意されたのか理解できません。イタズラをしている「真っ最中」に霧吹きを使うことで効果が得られます。
「この行動を取るとイヤなことが起こる」と猫に認識させるためにも、霧吹きを使うタイミングを見極めることが肝心です。
さらに、病気や体調がすぐれないときも霧吹きを使用しないようにしましょう。水を吹きかけると体が濡れますので、体温が低下し症状の悪化につながる可能性があります。
また、ストレスを感じやすい猫への使用も避けたほうが無難です。霧吹きを吹きかけられたショックで、別の問題行動を引き起こす可能性も考えられます。
猫を注意する際に便利な霧吹きですが、これらの注意点を踏まえたうえで使用するようにしましょう。
まとめ
今回は、猫に「ダメ!」を伝えるときに霧吹きが有効と言われている3つの理由について解説いたしました。
霧吹きを使用して猫を注意することにはさまざまなメリットがあります。
その一方で、霧吹きの使い方やタイミングを誤ると、何に対して注意されているのか理解できなかったり、飼い主さんとの関係が悪化する可能性もあるため慎重に行ってくださいね。
「良いこと」「悪いこと」をしっかりと伝えて、猫と快適な暮らしを送りましょう。