1.性格や体の大きさが把握できる
子猫のうちは好奇心旺盛でも、成長と共に本来の性格が形成されていけば、どんな猫でも臆病な面が出てきたりすることもあります。
また子猫のうちは体が小さかったため(この子は成猫になっても小柄だろう)と思っていたら、予想外に大きく育った…などということもあるでしょう。
実際に筆者宅の愛猫の1匹も、獣医師の見立てで「この子は成猫になっても体重は3kg行かないだろう」と言われていましたが、いざ1歳を迎えてみると体重5kg超えのかなり大柄な子に育ちました。
成猫は既に性格も形成されていますし体も成長していますので、飼い主さんのライフスタイルに合った性格の子・体の大きさの子を迎えることができるというメリットがあります。
例えば、飼い主さんは猫にベッタリと甘えて欲しいと考えていても、肝心の猫の性格がそうでなければストレスを抱えてしまいますし、その逆のケースもあるでしょう。そのため、最初から性格が把握できているということは、飼い主さんの好みの性格の子を選べるということにもなります。
2.健康状態が把握できる
保護猫であれば、残念ながら出自が分からない子も多いでしょう。病気の中には親猫から遺伝するものもありますが、親猫と子猫を一緒に保護したというケース以外は肝心の「親猫の健康状態」すら分かりませんよね。
加えて、子猫は下痢をしやすかったりもしますが、その「ちょっとした下痢」が命に関わることもあります。元気だと思っていたら少し目を離した隙に体調が悪くなっていた…ということだってあります。
成猫を迎えるのであれば、もし病気があったとしても既に把握できていることが多いですし、子猫の状態によっては受けられないことのある検査もきちんと受けられたりするでしょう。
もちろん、譲渡会などで質問すればその猫の既往歴など、詳しい情報も教えて貰うことができます。
飼い主さんの環境などに合わせて飼いやすい健康状態の子を選ぶことができるのも、成猫を迎えるメリットだと言えるのではないでしょうか。
3.子猫より募集頭数が多い
猫の里親募集の数自体は多いですが、やはり「子猫のうちから育てたい」という方が多いためか、どうしても成猫のほうが里親が決まりにくく募集頭数も多くなっています。
そのため、成猫のほうが飼い主さんの希望通りの子を選びやすいというメリットがあるでしょう。また、ペットショップやブリーダーからの購入を考えている方は成猫であれば安価で迎えることができます。
猫の性格や既往歴などをしっかりと把握した上で迎えたいと思うのであれば、ぜひ譲渡会に足を運んでみてください。出会った瞬間に「この子だ!」と感じられるような出会いが待っているかも知れませんよ。
まとめ
子猫・成猫に関係なく猫を迎えるのには「命を預かる」という覚悟が必要です。
その上で、飼い主さんのライフスタイルに合わせて迎える子を決めたいと思うのであれば、性格も把握できていて体も成長しきった成猫を家族に迎えるのも、ひとつの方法ではないでしょうか。
性格によっては、子猫よりも新しい環境に慣れるのに時間がかかってしまう子もいますが、猫自身がどういう性格であるかが分かった上で迎えられるのは大きなメリットでしょう。
「小柄な成猫になる」と獣医師から言われた子が実際にはかなり大柄に育ったという筆者の実体験もありますので、もし「小柄な子を飼いたい」と思っている方であれば、小柄な成猫が突如として大柄になったりはしませんので安心かもしれませんね。
ひとつ言えるのは、「こんなはずじゃなかった」と後悔するようなことがないよう、猫を迎える際は家族全員でよく話し合って納得の行く形でお迎えしてあげるべき、ということでしょう。