猫バンバンとは
猫は、狭くて暗い場所を好む習性があるため、車のエンジンルームに入り込んでしまうことがあるんです。
さらに、エンジンルームは雨風をしのげることから、猫にとっては最適な空間と言えます。冬場は特に、外の寒さと比べるとエンジンルームは暖かいので、暖を取るためにエンジンルームに入り込んでしまう猫も多いです。
もしも、猫に気が付かないままエンジンをかけてしまうと、猫がいる場所によってはケガをしたり、命を落とす危険性があります。
そのような痛ましい事故を未然に防ぐためにも、車に乗る前にボンネットを叩いて猫を外に出す必要があります。ボンネットを叩いて猫に知らせることを「猫バンバン」と言います。
寒い日だけでなく子猫にも注意!
「猫バンバン」が必要なのは寒い日だけと思われがちですが、実は1年を通して猫がエンジンルームに入り込むことに注意しなければなりません。
猫には、1年のうち春と秋に2回出産時期があります。子猫が生後1〜2ヵ月頃を迎えて活発に動き回る時期に、落ち着いて隠れられる場所としてエンジンルームに入り込んでしまう猫が多いようです。
2023年9月11日にJAFが発表した調査結果によると、6月に発生したエンジンルームに猫が入り込んだことによるトラブルでの救援要請は、343件にも上ったそうです。
1月に同じ調査を行った際の救援要請は19件とのことですので、その数はおよそ18倍にも及ぶことがわかります。
6月というと、春先に産まれた子猫が活発に動き始める生後1〜2ヵ月の時期と重なります。このことからも、寒い時期だけではなく1年を通して「猫バンバン」を行わなければならないことがわかりますよね。
猫バンバンの正しいやり方
「猫バンバン」が必要なことはおわかりいただけたかと思いますが、具体的に「猫バンバン」とはどのように行えば良いのでしょうか。ここからは「猫バンバン」の正しいやり方についてご説明いたします。
まず、タイヤの周りや車の近くに猫がいないか目視で確認したあと、車体を軽く揺らしてみましょう。その後、ボンネットを軽くコンコンと優しく叩きます。耳を澄まして猫の鳴き声や物音がしないか確認してください。猫の気配を感じた場合は、ボンネットを開けてエンジンルームを確認しましょう。
もしも、鳴き声などの気配を感じるのに、猫がどこにいるのかわからない場合は、JAFなどのロードサービスへ連絡をして救出してもらうことをおすすめします。
「猫バンバン」を行う際に注意していただきたいことが、決してボンネットを強く叩かないことです。大きな音でボンネットを叩くと、猫が中に入っていた場合、驚いて身をすくめてしまう可能性があります。
さらに、パニックを起こして奥のほうへと潜り込んでしまうこともありますので気を付けてくださいね。
まとめ
今回は、「猫バンバン」について詳しくご紹介いたしました。
数年前から、耳にする機会が増えた「猫バンバン」。寒い時期だけではなく、1年を通して「猫バンバン」が必要ということに驚いた方は多いかもしれません。
車へ乗る前に「猫バンバン」をしたり、ボンネットを開けて確認することは面倒ではありますが、ひと手間加えることで猫の命を守ることにつながります。
痛ましい事故を防ぐためにも、是非「猫バンバン」を習慣化しましょう!