猫が「人を馬鹿にしているな」と感じる態度
ではまず、猫のどのような態度が人を馬鹿にしているように見えるのかについて解説いたします。
1.無視をする
猫の名前を呼んでも、スキンシップをとろうとしても、無視した態度をとられると悲しくなってしまうものです。しかし実際には人を馬鹿にしているというよりも、そっとしておいてほしいだけなのかもしれません。
その時の気分や自分がやりたいことを優先したいので、あえて人にリアクションをとらないことも多いでしょう。言葉にすることはできないので、どうしても無視をするような態度になってしまいます。
2.攻撃的
猫が突然噛みついてきたり、追いかけざまに猫パンチしたりと攻撃的な様子が見られることがあります。人を下に見ているようにも感じる態度ですが、猫が何か訴えかけたいことがあるのかもしれません。
ストレスが溜まっていることや過ごしている環境への不満が考えられます。人の手足を獲物に見立てている場合もあるため、時間を作って猫おもちゃで遊んであげましょう。
3.勝手に人の体の上に乗っかる
何も気にすることなく、人の体の上に堂々と乗っかる猫は少なくないようです。人からすると、猫の全体重が体にのしかかるので苦しい思いをすることがあります。
この時の猫は、人の気持ちを無視している態度にも見えますが、猫にとっては体の上が一番、居心地が良いと思っていることでしょう。特定の人の体に乗っかるのであれば、その人を深く信頼し、大好きで仕方がないと思っているはずです。
4.お尻を向けてくる
猫がお尻を向けるようにして座る姿を見ると、人とコミュニケーションを拒否している様子にも見えますよね。
しかし実はこれは、猫からすると全く違った意味があります。猫にとってはお尻、すなわち背後は急所ですので、安全だと完全に認識されていなければ向けられることはないのです。
お尻を飼い主さんに向けることが多い猫は、今の環境に安心して過ごすことができている、ということなのです。
猫の態度でわかる実際の気持ちとは?
猫の一つひとつの行動には理由があり、「人を馬鹿にしている」ような態度に見えても、実際には全く違った感情をもっていることが多くあります。
「本当は構ってほしいのに遊んでくれない」「遊び足りない」という不満から攻撃的な態度をとってみたり、飼い主さんが怒るようなイタズラをして気を惹いたりもします。
ときには気まぐれな猫の態度にムッとしてしまうこともありますが、良いように捉えるとすれば、警戒心を猫に与えていない証拠です。
まとめ
猫と暮らしていると、(今、この猫は人間を馬鹿にしているな…)と感じる態度のときはたくさんあります。
しかし実際には、信頼しているからこそ強気な態度やワガママな行動で気持ちを伝えてくるので、一概に「馬鹿にしている」ということは言えないでしょう。
猫の態度は、ついつい人目線で見てしまいますが、そのような態度になった理由を考えてみると、猫の本当の気持ちが見えてきそうですね。