猫の『眉毛』の役割って?2つの働きとない場合のリスクも解説

猫の『眉毛』の役割って?2つの働きとない場合のリスクも解説

猫の目の上に生えている「眉毛」のような毛が何なのか、ご存じでしょうか。文字通り眉毛…というわけではないのですが、この「眉毛」には秘密があるようです!本記事では、猫の眉毛の役割や眉毛がなくなっている時に考えられるリスクをご紹介したいと思います。

1.目を守る

眉毛の綺麗な猫

猫の目の上には眉毛のような毛が生えていますよね。これ、実は「上毛」と呼ばれるヒゲだったりするのですが、もちろん猫にとっては大切なヒゲの1つです。

この「上毛」に何かが当たった時に猫は目を閉じてゴミなどが入ったりケガするのを防いでいるのだそうです。猫には人間のようなまつ毛がないため、その代わりになるのが眉毛であるといった感じでしょう。

また猫は遠くの生き物の動きを察知する動体視力はとても良い代わりに近くのものがよく見えないため、このようにヒゲで危険物が近づくのを察知して大切な目を守るようにもしているのだそうです。

ちなみに猫のヒゲ全体のことは「触毛」と呼ばれているそうで、その「触毛」の中でも場所によって呼び名が違うのだそうですよ。

2.バランスを取る

向かい合う二匹の猫

猫の「触毛」には神経が通っていて感覚器官として働いています。もちろん眉毛にあたる「上毛」にも役割があり、猫の優れたバランス感覚の秘密もここにあるようです。

獲物を狙う時の動きや咄嗟に体勢を変える時にも、この眉毛を含めた触毛が役立っているのだとか。また、触毛を広げたりする動きもバランスを取るのに一役買っていると考えられているそうです。

猫の触毛は絶妙なバランスで生えていて、見た目にも可愛いのにそのような凄い性能を秘めているのだと知ると感心してしまいますよね。

『眉毛』がなくなった!?考えられるリスクとは

暗い顔の猫

猫の眉毛を含む「触毛」は、半年に1回の頻度で自然に生え変わります。また、若い猫は触毛が抜けやすい傾向があるようです。これは正常なことなので問題はないのですが、問題なのは触毛が一気に抜けてしまう場合です。

触毛が一度にたくさん抜けてしまう場合は、免疫力が低下させるような病気を抱えている可能性があります。またストレスによって触毛がたくさん抜けてしまうこともあります。

もし愛猫の眉毛が少なくなっていると感じた場合は「抜ける頻度」に注目してみてください。もしも頻繁に抜けてしまったためになくなっているのであれば、病気のリスクが隠れている可能性もあるでしょう。

特に常在性の「ニキビダニ症」を発症してしまった場合には免疫力を低下させる病気にかかっている可能性が高くなってしまうようです。ニキビダニ症は健康な猫であれば発症しませんが、免疫力が落ちている時に発症してしまうのだそうです。

ちなみに「猫ニキビ」と混同してしまう飼い主さんもいらっしゃいますが、こちらは全く別の病気であるため間違えないように注意してくださいね。

まとめ

眉毛の目立つ猫

猫の眉毛は、可愛さを引き立てるだけでなく、きちんとした役割を持っていることが分かりました。

生え変わるペースが半年に一度、しかもいつ抜け落ちるか分からないため、家の中で見つかったら縁起物として取っておきたくなってしまう猫の触毛。

ただし、抜けすぎる場合は要注意。眉毛が突然一度に抜けてなくなってしまっていないか、時々注意して観察する必要がありそうです。

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