1.供養方法を決めておく
愛猫とのお別れの日は、想像以上に深い悲しみに襲われます。心にゆとりがない中で、愛猫の旅立ちの準備を進めるのはとても困難です。
一方、ある程度の供養方法を決めておけば、いざという時にもお見送りに集中できますし、後悔することも少なくなるでしょう。
ペットの供養方法は、人と違って決まりが少ないため自由度はありますが、選択によってかかる費用は大きく異なります。
個別に建てるお墓、あるいはペット霊園やお寺での共同墓地など、埋葬後の供養方法も含めて飼い主さんが納得のいく方法を選ぶことが大切です。
2.愛猫と過ごす時間を増やす
弱っていく愛猫の姿を見るのはとても辛いことですが、少しでも猫が落ち着いて過ごせるようにお別れ前にはできる限りのお世話をしてあげましょう。
一緒に過ごせる時間は限られていても、なるべく傍に寄り添ったり、優しく声をかけてあげたりしてスキンシップをとります。温度調節や体の向きなどの気遣いをすると心身に負担がかかりにくいでしょう。お別れまでの間は、大好きな飼い主さんや家族の精一杯のお世話なら猫も安心して過ごせるはずです。
3.飼い主のためのグリーフケア
『グリーフ』とは、「不安」「怒り」「悲しみ」「後悔」というような喪失に対して悲嘆する感情や身体的な反応、行動の変化のことをいいます。
猫と一緒に暮らしていれば、思いもしなかった出来事に直面するケースも少なくありません。突然のケガや病気での治療法の選択、これまでのお世話のことなど、「もう少し何かできる事があったのではないか?」と後悔や罪悪感などを感じやすくなります。
グリーフケアは、そんな愛猫の喪失前にも襲われる感情を受け入れ、向き合う意識をもつこと、考え方を変えてみることで深刻なペットロスを防ぐ効果があります。
愛猫とのお別れ前には、飼い主さん自身を大切にすることも重要です。
まとめ
愛猫とのお別れは想像以上に辛く悲しいことです。お別れ前は心も不安定になりやすく、受け入れることは困難ですが、お見送りの準備や気持ちの整理をしていくことで、少しずつ前に進めるはずです。
寿命や過ごした時間にかかわらず、飼い主さんができる精一杯のお世話は、猫にとって何よりも嬉しいことでしょう。
どのような状況でも、愛猫が懸命に生きて飼い主さんと幸せに過ごせたことには変わりありません。
これまで懸命に生きた愛猫のためにも、今できることから取り組んでいきたいですね。