猫がご飯や水に砂かけする理由
ではまず、猫がご飯や水に砂かけをする理由について確認しておきましょう。
1.残したご飯を隠しておきたい
捉えた獲物を隠す習性がある猫は、食料を確保しておくために、ご飯の前で砂かけのような仕草を見せることがあります。
この行動は食事後に見られることが多く、残したご飯を食べれるように隠しておきたいと思っているのかもしれません。
また、外敵にフードのニオイで見つからないようにしたいという気持ちもあるのでしょう。
2.食器や食べる場所を気に入っていない
砂かけをしながらも、「ご飯を食べない」「水を飲まない」というような場合は、猫が食事環境に何らかの不満を抱いている可能性があります。
例えば、フードや食器が気に入らない、食べる場所が騒がしいなど、その原因は様々です。
他にも食器が不衛生だったり、水が汚れていたりすると本能的に体によくないと判断し、砂かけをして避けようとしているのかもしれません。
3.食器の中に水が入っているか確認している
猫は、流れていない水はほとんど見えていません。水を飲む前に食器の縁の部分を掻くのは、水面の揺れを起こして食器の中に水が入っているか確認しているからです。
このとき、水を一切こぼさずに器用に飲める猫もいれば、砂かけ行動で豪快にこぼしてしまう猫もいるでしょう。
『猫の砂かけ』飼い主が改善すべきことは?
砂かけは、猫の習性のひとつで自然な行動です。そのため、必要な食事や飲水量を摂取できていれば、気にする必要はありません。
しかし、ご飯を食べたり水を飲んだりすることがスムーズに出来ていない場合は、飼い主さんが食事環境を見直してフォローしてあげましょう。
- 猫に適した食器を使う
- 食後に食器を片づける
- フードを小分けにして与える
- 食器の下に防水シートを敷く
猫が不満を抱きながら食べると、ちょこちょこ食いでフードを残しがちです。時間が経つと残したフードが酸化して、ニオイや味が落ち、食欲の低下に繋がることがあります。
猫はフードの傷みに敏感なので、食べ残したらその都度下げるようにし、食器も洗って清潔な状態を維持してあげましょう。できれば一回で食べきることが出来る量を小分けに与えるのが理想的です。
食事の後に多く見られる砂かけの仕草ですが、水を飲むときは、反対に入っているかどうかを確しようとするため、猫の前足が食器に触れることで水がこぼれてしまうことがあります。
床が濡れないように食器の下に吸水シートや布を敷く対策を行いながらも、十分に飲める水量があるか確認してあげましょう。
また、こぼして水が減ってしまわないように猫用の自動給水器を使うのもオススメですよ。
まとめ
猫がご飯や水に砂かけしようとすること自体は問題はありません。しかし、猫が食べたり飲んだりしていない様子が続くようであれば、食事環境が気に入っていない可能性があります。
フードの内容や食器の形状、周囲の音など、落ち着いて猫がご飯を食べられるかについては、飼い主さんが見直してあげたいですね。