猫への「最善の叱り方」とは
では、猫への「最善の叱り方」とはどのような方法なのでしょうか。
1.短い言葉で叱る
猫を叱るときは、短い単語で叱るのが鉄則です。猫が悪いことをしたら「ダメ」「NO」など、繰り返し伝えるようにしましょう。
飼い主さんが猫に長々と説教しても、言葉の意味が通じることはないからです。猫は長い時間話を聞くことはできず、すぐにどこかへ行ってしまいます。
短い言葉で言い聞かせるような叱り方のほうが、猫に伝わりやすくなりますよ。
2.猫の体を拘束しない
猫の体を拘束すると、嫌がって逃げようとするだけで飼い主さんの気持ちが伝わりません。前足を掴んだり、突然に猫を持ち上げるなどの身動きがとれない状態で叱らないことが大切です。
体罰などの痛みが伴う叱り方も、猫に恐怖心を与え、信頼関係を崩してしまうので絶対にやめましょう。叱るときは猫の体に触れず、直接的に叱るようにします。
3.猫が嫌いな音を出す
飼い主さんが猫を叱らずに、音を使っていけないことを伝えるのも効果的です。
金属を叩くような甲高い音やドライヤーの大きな音は、猫がびっくりしやすく苦手な音になります。手軽に音を出すなら大きく手を叩くのも良いでしょう。
猫が特定の問題行動を起こした直後に出すと、苦手な音と問題行動が結びつき、その後のイタズラ防止に繋がります。
「ダメ」を上手く伝える方法
猫に「ダメ」を上手く伝えるには、イタズラなどの悪いことをしたらすぐに伝えることが大切です。
そして、怖がらせるような大声ではなく「静かに低い声で叱る」ことを意識すると、いつもと違う飼い主さんの様子に猫が身構えるでしょう。
他にも、猫の叱り方が毎回異なれば猫が覚えにくいです。叱る時言葉や言い方などは、飼い主さんの中であらかじめルール決めて叱るようにすると伝わりやすくなります。
まとめ
猫を叱るときは、恐怖心を与えないように気をつけながら、警戒心を持たせることが大切です。「叱られたら嫌なことが起こる」と猫に覚えてもらえれば、問題の行動を起こしにくくなります。
しかし、猫をしつけるのは難しいうえに、猫に配慮しながら毎回叱るのは、飼い主さん側もエネルギーを使うものです。
猫の叱り方はとても重要ですが、猫を叱らなくても済むように「イタズラさせにくい環境を整えておく」ことはもっと大切です。なるべく物の配置や収納などを見直し、猫がイタズラしても問題ないように工夫していきたいですね。