猫がするおもてなし行動とは
では、猫がする「おもてなし」には、具体的にどのような行動があるのでしょうか。
1.入口でお出迎え
猫がする飼い主さんへのおもてなし行動のひとつに、玄関や部屋の入口の前で待機していることがあります。
一体いつからそこで待っているのか、疑問に感じる方も多いかもしれません。
しかし猫は優れた聴覚をもっているので、飼い主さんが帰ってくる音を覚えています。飼い主さんが近づいてくる音を聞き取り次第、すぐさま待ち伏せ体勢に入ってお出迎えしようとするのです。
2.短く鳴いて挨拶
猫は人に挨拶をする時「ニャッ」と短く鳴くことがあります。
猫同士であれば鼻をつけたりニオイを嗅いだりしますが、人とコミュニケーションをとる時には鳴いてアピールする猫も少なくありません。
ちょっとした挨拶や返事するようなつもりで鳴いているので、ぜひリアクションをとってあげましょう。
3.駈け寄ってきてくれる
猫が好きな人を見かけたら、真っ先に駈け寄ってくれることがあります。まるで「来てくれて嬉しい」「どこに行っていたの?」と言わんばかりの明るい表情で迎えてくれます。その後すぐに別の場所に行ってしまう場合もありますが、猫なりのおもてなし行動なのです。
一般的にクールな印象が強い猫ですが、駆け寄ってきてくれたときの丸く輝く瞳やピンと立つご機嫌な尻尾を見ると、あまりの感情表現の豊かさゆえに少し犬っぽくも見えることもあるくらいです。
4.スリスリする
猫は自分の身の回りの安全を確認するために、常にニオイをチェックしながら生活しています。また、体をスリ寄せるのは、自分のニオイを付けて縄張りを主張するための行為です。
好きな人に対してスリスリするのは、自分の縄張りの範囲内に位置付けるためのニオイ付けなのです。
猫にとってはニオイ付けをすることこそが、縄張りに受け入れるための重要なおもてなし行動とも言えるでしょう。
5.ふみふみする
グーパーするように足を交互にふむ仕草は、人からみるとマッサージをしているかのようにも感じますよね。
いわゆる「ふみふみ」は、猫がリラックスしていて心地良く感じる時や仔猫気分で安心している時によく見られる行動です。このときの猫は、人へのおもてなしというよりも、自分が満足感に浸りたい気持ちの方が強いのかもしれません。
しかし猫好きな人にとっては、近くで見られるだけでも十分なおもてなしになっています。
6.おもちゃで遊ぶ
猫がいる家に友だち等が遊びに来たり、猫カフェに行ったりすると、猫は初対面の相手でも一緒におもちゃで遊ぶシーンをよく見かけますよね。
猫の警戒心の強さは、性格や育った環境によって異なりますが、人の近くに寄っていくのは安心している証拠です。
自分の縄張りに遊びに来てくれた人とおもちゃで一緒に遊ぶことは、猫なりのおもてなし行動です。
猫がするおもてなしへの返し方
猫のおもてなしを受けるためには、こちらも猫の気持ちに配慮しなければなりません。声をかけたり、優しく撫でたりしてリアクションをとってあげることが大切です。
「大きな声で驚かせる」「追いかけ回す」「無視をする」などの猫が嫌がることや、おもてなしに対してスルーすることはしないようにしたいですね。
まとめ
警戒心が強く自由気ままに過ごすことが好きな猫ですが、人に対する何気ない仕草や行動には猫の気持ちが隠れています。
猫の性格によっておもてなしの行動は様々ですが、近くに歩み寄ろうとしてくれるだけでも十分に迎え入れようとしてくれているはずです。
猫の行動に合わせて優しくコミュニケーションをとれば、猫との信頼関係が強まって絆もより深まりますよ。