猫がはしゃぐ『ご褒美』TOP3♪どんなときに与えるのがベスト?

猫がはしゃぐ『ご褒美』TOP3♪どんなときに与えるのがベスト?

「猫は単独行動しかしないため、しつけができない」と信じている飼い主さんも、まだ多いようです。しかし、猫も家族内では共同で子育てを行ったり、家庭でも猫のしつけができるということが分かってきました。しつけで役立つのは、やはり「ご褒美」です。猫がはしゃぐほど喜ぶご褒美や、どのようなときに与えるのが効果的なのかについて解説します。

猫の学習能力

お手をする猫

猫が「命の危険を回避する」学習能力が非常に高いことは、以前から知られていました。死にかけるとか非常につらい思いをすると、そのことをいつまでも覚えていて、二度と繰り返さないようにするのです。

最近の研究では、猫が一緒に暮らしている飼い主さんとのコミュニケーションを通してさまざまなことを学習し、飼い主さんが自分の要求をどうすれば叶えてくれるのかを理解した上で、自分の行動を決めているということも分かってきました。

この猫の学習能力を応用すれば、一般のご家庭でも愛猫に「やってほしいこと」や「やってほしくないこと」を教えることもできるはずです。では、どのようにすれば猫に対して効果的な学習(しつけ)を行えるのでしょうか。基本的な考え方を整理してみましょう。

効果的な猫へのしつけ

子猫のトイレトレーニング

前述の通り、猫はつらく嫌な思いをしたこととその直前の自分の行動を関連付けて記憶し、以後その行動は行わないようになります。逆に、自分の要求が叶うなど良い思いをした場合も、直前の行動と関連付けて記憶し、以後積極的にその行動を行うようなります。ここではこれを、猫の学習思考回路と呼ぶことにしましょう。

愛猫に「やってほしいこと」や「やってほしくないこと」を覚えてもらいたい場合は、この猫の学習思考回路を応用しましょう。もし愛猫が「やってほしいこと」をした場合は、間髪入れずに愛猫が喜ぶことをするのです。

1度や2度では「たまたまかな」と思うかもしれませんが、何度も繰り返すことで、猫は「こうすると○○してくれる!」と学習してくれるわけです。この「〇〇」が、ご褒美です。つまりご褒美とは、愛猫が喜ぶことです。

逆に「やってほしくないこと」をした場合も、間髪入れずに愛猫が嫌がることをしましょう。その際に注意したいのは、「嫌がること」は、怒鳴りつけたり叩いたりすることではないということです。

愛猫は、何か目的があってその行動をしたはずです。この目的が、その時の愛猫にとってのご褒美になるわけです。そこで、最も効果がある「嫌がること」はご褒美をなくすことです。つまり、そんな行動をしても愛猫の望みは叶わないと学習してもらうわけです。

猫がはしゃぐご褒美

おやつをもらう猫

ここまでご説明してきた通り、ご褒美とは「その時その猫にとっての嬉しいこと」です。猫によっても異なるし、同じ猫でもシーンによって異なるのです。それでも、大抵の猫がはしゃぐほど喜んでくれるご褒美というものがあります。今回は、その代表例をご紹介しましょう。

1.おやつ

やはり猫にとって一番の楽しみは、食べることではないでしょうか。いつも主食として食べているフードの中でも、特に好きなフレーバーのフードをあげても良いですし、猫のおやつとして市販されている嗜好性の高いおやつをあげても良いでしょう。

ただし、いくらしつけのためでもあげすぎないように注意しましょう。1日の総カロリーが必要量をオーバーしないようにするのはもちろん、栄養バランスを考慮して、おやつは1日の総カロリー量の1〜2割程度に収めることが基本です。

2.遊び

一緒に遊んであげることが最高のご褒美になることもあります。猫にとって、狩りは本能の中に組み込まれている行動です。ですから、飼い主さんと一緒に行うおもちゃを獲物に見立てた狩りごっこは、愛猫の欲求を満たすために欠かせない遊びです。

特に、普段留守番が多かったり若くて元気な猫の場合は、飼い主さんに遊んでもらうことが最高の喜びになることでしょう。

3.スキンシップ

猫と飼い主さんの関係は、幼い子どもと母親のようなものだといえるでしょう。なぜなら、人と一緒に暮らしている猫は、自分の意思でどこかにでかけたり、食べたいものを食べたりすることができず、飼い主さんがいなければ生きていけないからです。

そのため、どんなに歳をとっても猫には子猫の気持ちが残っています。ですから、おやつやおもちゃが身近になくても、飼い主さんから褒めながらやさしく撫でられると、猫はとても嬉しくなるのです。

まとめ

遊んでもらうのが大好きな猫

猫の学習思考回路を最大限に活かすための秘訣は、猫に覚えて欲しい行動をした直後にご褒美をあげたりご褒美を取り上げたりすることです。少しでもタイミングが遅れてしまうと、猫は自分の行動とご褒美を結びつけることができないのです。

また「ご褒美を取り上げる」と言われてもピンとこないかもしれません。例えば愛猫が飼い主さんを起こしたくて鼻の頭をいつまでも舐め続けているような場合、無視して眠ったふりをし続けましょう。そうすれば「鼻の頭を舐めても起きないか…」と、朝鼻の頭を舐めることもなくなるでしょう。

ただし、さらに強力な手段に訴えてくるかもしれません。愛猫にしてほしくないことは、したがる状況を作らないというのが最も確実な対策かもしれません。このケースでいえば、猫が起こしたくなる前に起きればよいのです!

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