『甘えん坊な猫』にしちゃダメな対応3つ!理由と適切な接し方とは

『甘えん坊な猫』にしちゃダメな対応3つ!理由と適切な接し方とは

甘やかしすぎはよくないと分かってはいても、いざ愛猫が無邪気な顔で甘えてくると、何でも言うことを聞いてしまうという方もおられるようです。甘えん坊な猫との交流はとても大切なものですが、度が過ぎると弊害も生じてしまいます。愛猫との良好な関係維持のために、甘えん坊な猫にするべきではない対応や適切な接し方をご紹介します。

甘えん坊な猫が悪いわけではない

甘える猫

猫を家族として迎え入れるということは、その猫が生きていくためのお世話を引き受けるということです。つまり、愛猫にとって飼い主さんは母親と同じような存在になります。ですから、愛猫が飼い主さんに甘えるのは、ある意味当然のことと言えるでしょう。

猫は、決して社会性を持たない動物という訳ではありません。社会性が高くはありませんが、家族や親族に対する社会性は持っています。ですから、飼い主さんに対していつまでも子猫のよう甘える愛猫に対するスキンシップはとても大切です。

ただしあまり甘えさせすぎてしまうと、それはそれで問題が生じます。今回は、「甘えん坊な猫」にしてはダメな対応とその理由についてご紹介します。

甘えん坊な猫にしちゃダメな対応とは

抱きつかれて迷惑そうな猫

元々甘えん坊な猫に対して対応を間違えてしまうと、さまざまな問題を引き起こしかねません。特に甘えん坊な猫に対して行ってしまうと、度を過ぎた甘えん坊にしてしまう可能性のある、してはいけない対応についてご紹介します。

1.何でも言うことを聞く

邪気のない純粋な瞳で甘えられると、ついつい何でも言うことを聞いてしまいそうになります。しかし、ダメなものはしっかりと拒否しましょう。例えばおやつのあげ過ぎは、愛猫を肥満にしてしまいます。肥満は愛猫をさまざまな病気にさせる原因になります。

愛猫にとってよくないことは、しっかりと拒否することが大切です。言うことを聞いてもらえないこともあるということを、愛猫が理解することにも通じます。

2.ベッタリつきまとう

いつも愛猫が甘えてじゃれついてくるからといって、飼い主さんまでもが愛猫にベッタリとつきまとうのはよくありません。本来はひとりで過ごせるはずの猫も、飼い主さんの姿が見当たらないと不安でいられなくなってしまうようになることがあるからです。

常に飼い主さんが愛猫のそばにいられるとは限りませんし、猫がひとりで過ごしたい時もあるはずです。スキンシップで親密に過ごす時間とお互いに自由に過ごす時間を、バランスよく持てるように心がけましょう。

3.どんな要求に対しても厳しく拒絶する

甘やかし過ぎはよくないからと、愛猫が甘えてきた時にはいつも厳しく接して、要求もすべて拒絶してしまうといったような、極端な対応も好ましくありません。愛猫は、飼い主さんがいなければ基本的には何もできないのです。

甘えたい時に甘えさせてもらえるという関係は、信頼関係を築くためにも大切です。またしつこく甘える時には、裏に体調不良が潜んでいる場合もあります。甘えている愛猫の様子から、異変を察知できるように、冷静な対応が大切です。

甘えん坊な猫にしてはいけない対応の理由とは

甘えてうっとりする猫

では、上記でご紹介したようなダメな対応を猫にしてはいけない理由とは、一体どのようなものがあるのでしょうか。

希望が通るまで要求をし続けるようになる

猫は飼い主さんとのやり取りから、いろいろなことを学習しています。どんな声で鳴くとおやつをもらえるのか、どうすれば寝ている飼い主さんを起こせるのか等々です。ですから愛猫の要求にすべて応えていると、飼い主さんは必ず願いを叶えてくれるものだと学習してしまいます。

そうなると、飼い主さんが応じられない状況の時も、要求を叶えてくれるまで延々と要求をし続けるようになり、いつまでも要求が叶わない猫にとっても、要求を叶えてあげられない飼い主さんにとっても、お互いにつらい状況になってしまうことでしょう。

分離不安症を引き起こす

猫は家族、親族に対する社会性を持っていますが、基本的には単独で縄張りを守りながら暮らしますので、比較的長時間の留守番にも対応しやすい動物です。

しかしあまりにも甘やかしすぎてしまうと、飼い主さんへの依存度が高くなりすぎてしまいます。すると、飼い主さんの姿が見えなくなるだけで不安が高まりパニックを起こしてしまう、分離不安症という精神疾患を引き起こすことにつながってしまいます。

甘えん坊な猫への適切な接し方

飼い主に甘える猫

猫が甘えてきたので優しく撫でていたら、しばらくして突然猫パンチをして逃げていったなどという経験はないでしょうか。最初は気持ちよく撫でられていたにもかかわらず、それが続くと耐えられなくなってしまうのです。

これはどの猫にもよく見られる行動なので、「猫とはそういうものだ」と理解するしかありません。しっぽを床に激しく叩きつけるように振ったり、あくびをしたり、耳をピンと張って後ろにむけたりする仕草は、猫がイライラしているサインです。

愛猫の様子から、気持ちをある程度読み取れるようになります。愛猫からねだってきた場合でも、イライラし始めたら解放してあげましょう。また常に、適度な距離感を保てるように意識しながら接することが大切です。

まとめ

飼い主にべったりされる猫

愛猫が甘えてくるのは飼い主さんにとっても嬉しいことです。時間がある場合は、いつまでも愛猫と一緒に楽しく遊んでいたいし、愛猫にはいつも喜んでもらいたいと思うのも理解できます。

しかし愛猫の要求にいつも応えることが、愛猫のためにはならないこともあります。おやつをあげすぎて肥満にしてしまうと、さまざまな病気の原因になりますし、言うことをなんでも聞いていると、対応できない時に与えるストレスが必要以上に高くなるでしょう。

飼い主さんへの依存度が高くなりすぎて、分離不安症という精神疾患を引き起こすかもしれません。これらのリスクを減らすためにも、愛猫とは適度な距離を保ち、メリハリのある対応をして良い関係性を維持しましょう。

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