1.味覚をカバーできる
猫には人間ほどしっかりとした味覚が備わっていません。でも野生で生きるためには、食べ物の鮮度などを知る必要も出てきますよね。
間違って傷んだ食べ物を口にしてしまわないためにも役立つのが「嗅覚」です。味覚だけでは分からない部分も、嗅覚で感じ取ることができるなんてすごい能力ですよね。
もちろん、飼い主さんの食事の香りにも鼻をクンクンさせて興味は持ちますが、食べても大丈夫なのか判断できない際は口にしない猫も多いようです。
ただし、食いしん坊な猫や好奇心旺盛な猫の場合は、危険な物にも興味を持って口に入れてしまうことがあります。誤飲などの事故が起きないよう、飼い主さんが注意してあげることも必要でしょう。
2.飼い主が外で何をしていたか分かる
飼い主さんが外出先で何をしていたのかも、猫には繊細な嗅覚で分かってしまうようです。
知人宅の猫を撫でてきたり猫カフェに行ってきた日は、愛猫による「ニオイのチェック」がいつもより厳しいと感じたことのある人も多いでしょう。
よその猫との触れ合いなんて、愛猫にとっては「飼い主さんが浮気した!」ぐらいの大事件。(なにもそこまで嗅がなくても…)と思うレベルのチェックをされてしまうのも、猫の敏感な嗅覚があってこそ、ですよね。
このように、飼い主さんにとっては「ニオイがしているかどうか分からない」くらいのニオイでも、猫にはじゅうぶん分かってしまいます。そのため、飼い主さんが外でどんなことをしてきたのかも完全にバレてしまっているのかもしれませんね。
3.他の生き物と猫の嗅覚に違いは?
猫の嗅覚は犬に比べると劣りますが、人間と比べるとかなり優れています。
まず、ニオイを感じるために必要なのが鼻の粘膜の表面積と「嗅覚受容体」と呼ばれる細胞です。この細胞は体の大きな犬だと2億個以上持っているそうですが、体が小さい小型犬になるにつれ少なくなるようです。個体差はありますが、猫はこの細胞の数が約6500万個程度とされています。
我々人間は、この細胞の数が犬や猫より少なく、1000万~2000万個程度なのだそうです。
この数字だけ見ても、猫は人間よりも優れた嗅覚を持っていることが分かりますね。
まとめ
猫にとって嗅覚は五感の中でも生きて行くために重要な感覚です。人間と違い視覚よりも嗅覚や聴覚を頼りにするのだそうです。
一見食べられるように見えるものでも、自分にとって毒かどうかをその嗅覚で判断しているのだからすごいですよね。見た目に惑わされず、本質を見抜こうとするところは我々にとっても考えさせられるべき点なのかもしれません。
愛猫の人間より優れている部分は認めて尊重し、逆に人間のほうが優れている部分で愛猫を守ってあげることで、お互いが「なくてはならないパートナー」になっていけるのではないでしょうか♡