サビ猫の魅力とは
では、サビ猫の魅力には、いったいどのようなものがあるのでしょうか。
1.サビ猫そのものが珍しい
サビ猫は西洋より東洋に多いといわれますが、それでもサビ猫に出会える確率は高くありません。
個人的にも今まで直にサビ猫に会ったことはありませんし、SNSでも友だちサビ猫は2匹だけです。もちろんペットショップで手軽に買える猫でもありません。
もし出会えたら自慢できそうな気がするほど、サビ猫そのものがレアな存在なのです。
2.女の子らしい性格
ほぼメスだけのサビ猫は、「怖がり」「お嬢様気質」「甘えん坊」などいかにも猫の女の子ですが、さらに「母性が強く」「穏やか」な性格だともいわれます。そのため、多頭飼いだと他の猫の面倒を見る世話好き猫が多いようです。
また、人に対しても辛抱強く協調性があるといい、一緒に暮らすのに適した猫でもあるようです。
3.世界で唯一の模様
隈取りが凄すぎて顔がよく分からない、顔の左右できっぱり色が違うなど、とにかく柄の出方が独特なサビ猫。
もちろんどの猫も世界でただ1匹だけの猫ですが、その被毛の模様のユニークさに関しては、サビ猫の右に出る猫はいないかもしれません。
そもそもサビ猫ってどんな猫?
ではここで、サビ猫の魅力をさらに詳しく知っていただくために、上記以外の「サビ猫」について解説したいと思います。
バイカラー(二毛)
「サビ猫」の「サビ」とは、「黒」と「赤」2色の毛色の猫のこと。
サビのベースは黒猫で、これに「赤色遺伝子」が加わってまだらの猫ができるのです(実際は茶やオレンジなどさまざまですが、これは別の遺伝子の影響で赤が変化しているだけ)。
サビは三毛の基本形
サビに白いまだら模様の「S遺伝子」が加わると「3色(=三毛)」になります。
そのため、どんなに柄がサビっぽくても、白い毛があれば一応三毛で、その境界は実はとても曖昧なのです。
オスのサビは幸運の印?
実は「赤」を作る遺伝子はX染色体の上にあり、オスに不可欠なY染色体には「赤」遺伝子の置き場がないのです。そして「赤」遺伝子はペア(XX型。つまりメス)でなければ働かないため、理論上オス(XY型)のサビ猫(と三毛)は存在しません。
ところが、たまに染色体を3つ(XXY型)持つ猫が生まれたり、遺伝子が勝手に場所を移動したりして、オスでもペアになることがあるのです。その確率は数千から数万分の1。獣医師を何十年続けてもなかなかお目にかかれないという「超ラッキー猫」といえるでしょう。
まとめ
サビ猫ファンは多いです。しかし黒猫なら「格好いい!」といわれる顔がサビだと怖いといわれたり、ズバリ「可愛くないね」といわれたり。
とにかく猫好き以外の方のサビ評判はあまりよくありません。
しかしユニークな柄だからこそ、面白さや可愛さも多いはず。個人的にはぜひ一度は一緒に暮らしたい憧れの猫種のひとつです。