猫とフクロウの4つの共通点
まずは、姿形がまったく違うこの両動物の共通点を見ていきましょう。
1.ネズミや鳥類を狩るハンター
何といっても、猫もフクロウも生粋のハンターであるところが最大の共通点ではないでしょうか。
どちらも、ネズミや鳥類などをエサとする肉食動物。単独で行動し、狩りをします。また、狩りをするときに、物音を出さず静かに行動することができます。フクロウに至っては、その姿から「森の忍者」なんて呼ばれるほど。
狩りや攻撃がしやすい鋭い爪を持っているなど、生粋のハンターとしての素質がどちらにもしっかりと備わっているのです。
2.暗い時間帯に活動する生き物
猫は、明け方と日没後に行動する「薄明薄暮性」、一方フクロウは夜間に行動する「夜行性」。どちらも明るい昼間よりも、暗い時間帯に活動をする生き物です。そのため、暗いところでもよく見えるように目が進化していきました。また、暗闇の中では瞳がガラスのように光るのが特徴です。
これは、網膜の奥に「タペタム」と呼ばれる反射板が付いているため。目に入ってきた光を、このタペタムで反射させて網膜を通すことで、少ない光の中でも物がしっかりと見えるようになっているのです。
こうして暗闇で活動する分、猫もフクロウも、昼間は睡眠をしっかりと取っています。
3.高いところが大好き
フクロウは、基本的に木の枝に佇んで過ごします。見晴らしの良い高い木の上で、獲物を探したり、休息を取ったりしているのです。
猫も、フクロウのように高い場所で過ごすのが大好き。外敵に見つかりにくく、獲物を探しやすいため、メリットが多く眺めの良い高い場所によく登ります。
家の中で過ごす猫にも、高い場所が好きという本能はしっかりと備わっており、キャットタワーや、高い棚の上で過ごすのを好みます。高い場所を好むという点も、よく似ていますね。
4.縁起が良い
猫といえば、招き猫という縁起物の置物が有名ですね。招き猫は、商売繁盛や金運など、多くの幸運を運びこんでくれると信じられています。海外でも、神の使いとして崇められたりと、古来より縁起物の象徴として見られていました。
フクロウも、日本では「福来朗」や「不苦労」などの当て字が存在するように、幸運を象徴する縁起の良い鳥とされています。ヨーロッパでは知恵の象徴とされ、お守りなどにフクロウが描かれていたりします。
また、フクロウのモチーフには猫と同じように、商売繁盛のご利益がある、とも伝わっています。
猫もフクロウも、我々人間に幸せを運んでくれる縁起の良い生き物と考えられているのです。
猫とフクロウの最も大きな違いとは
共通点をご紹介していましたが、もちろん違いもあります。
大きく違う点としては、陸上で過ごすか、上空で過ごすかの違いが挙げられます。見た目からもわかる通り、フクロウには大きな翼があり、空を飛ぶことができます。猫にはそのような翼はありません。4本の足で身体をしっかり支えながら、陸上で活動をします。
共通点の多い猫とフクロウですが、生物としての種類自体は異なるため、このような大きな違いがあるのです。
まとめ
今回は、猫とフクロウの共通点と違いをご紹介しました。
こうして見ると、実は思っていた以上に共通点がたくさんあることが伺えます。
まったく姿形が違う生き物でも、暮らす環境や食事によって、進化の課程で似た特徴を持っていくのかもしれませんね。