猫は家族にランク付けしている?
一緒に暮らしている家族は猫にとって大切な存在ですが、家族一人ひとりに猫の独自の判断で優先順位をつけている場合があります。「遊び相手にはこの人がいい」「この人の傍では安心して眠れる」というような、その時の猫の気分や都合によって優先したい人物を変えるのです。
その中でも「快適な暮らしをいつも維持してくれる人」は最も重要な存在で、猫の好きな人ランキングの中でも常に上位にいるはずです。猫の何気ない態度から他の家族にはあまり見せない特別感があります。
「ランク付け」の優劣が分かってしまう猫の態度とは
では、猫が家族に対してランク付けしているとしたら、その優劣はどのような態度で判断できるのでしょうか。
1.いつも傍にいる
部屋を移動してもついてきたり、座っている横に自分も座ったりして離れようとしないなど、いつも特定の人の傍にいる場合は一番居心地の良い人なのでしょう。
睡眠時間が長い猫ですが、寝ている間は無防備な状態でもあります。自分を守ってくれるような保護者的な感覚があるため、他の家族と比較すると特別な存在です。
2.待ち伏せしている
家族が猫の傍にいるのにもかかわらず、ドアの前や入口付近で待っているようなことはありませんか。その対象になっている人が来るまで「要求鳴き」をして呼ぶようなケースもあるでしょう。
「近くに来てくれる=良いことがある」と考えているのかもしれません。健気に待っている姿はとても愛おしく感じられる瞬間ですね。
3.特定の人だけ見つめる
「よく目が合う」「気が付くといつも見つめられている」と感じている方は、かなり猫から好かれている人でしょう。その人を心から信頼していて甘えられるため、仔猫の気分で何かを要求する時にも多く見られます。
瞬きの少ない猫にとって、アイコンタクトは愛情表現のひとつです。目が合ったときに瞬きをして「好きアピール」をしてくれることもあるでしょう。
なお、見つめ合ってしまうと威嚇の意味に変わってしまうので、ゆっくり瞬きやウインクで返してあげると絆が深まりますよ。
猫にもっと好かれる方法
万が一(他の家族の方が上位ランクかも…)と感じてしまった場合、猫からもっと好かれるには以下のような方法が考えられます。
- 積極的なお世話
- 猫の要求を叶える
- 過度なスキンシップをしない
猫は、毎日のごはんやトイレの後片付けなどの基本的なお世話をしてくれる人を意外と見てくれているものです。猫にとって身の回りの環境を整えてくれる人は安心でき、母猫のような存在になります。
一方で、爪切りやシャンプーなどの嫌がるお手入れは含まれていませんので、あくまでも猫がやってもらえると嬉しいお世話を積極的にすることでランクアップが見込めそうです。
他にも「かまってほしい時に遊んでくれた」「届かない箇所をお手入れをしてくれる」など、猫の要求を当たり前のように叶えてくれる人は信頼感が増していきます。
まとめ
猫は自分を大切に想ってくれる家族は全員好きなのでしょう。その時の猫の気分でただ一緒にいたい人を決めているだけかもしれません。
しかしそれは、2位以降の順位になります。猫にとっては「母猫」と認定した人が「不動の1位」であることは間違いなさそうです。すなわち、猫にとって最も重要な人物とは、常に変わらない安心感を与えてくれる存在です。
今よりもっと好きになってもらうには、猫の気持ちや自由を尊重し、「猫が来てくれるまで待つ」といった姿勢でいる方が好かれやすいでしょう。
愛猫とのコミュニケーションを大切にしながら、何をしたら喜んでもらえるかを改めて考えていきたいですね。