1.犬と同じように大きい声やアクションで接する
犬を飼っていた方が初めて猫を飼うときによくしてしまう失敗です。犬にははっきりとした声と大ぶりなジェスチャーで褒めるのが基本ですが、猫は静かな態度を好むので、同じように接すると敬遠されてしまいます。
猫は姿形が犬とよく似ていますが、考え方や習性はかなり違います。その点をよく理解して、猫とは控えめな声と態度で接しましょう。
2.来客が多い等人の出入りが激しい
猫は「寝子」といわれるくらいよく寝ます。1日平均14時間も眠るのですから、基本的に静かな環境が好きなのです。もちろん人が大勢いる賑やかな場所が好きな猫もいます。
しかしそんな猫でも昼寝の時間は必要で、信頼できる人の陰や高い安全なところでひとりの時間を過ごします。
ポイントは猫がゆっくりできる場所の有無なのです。お客さまがたくさん来られるお家なら、猫が好きなときに静かに過ごせる場所を最低1つは用意しましょう。
3.構い過ぎる
猫は何をしても可愛くて、つい構ってしまいます。無理矢理抱っこの不満顔やシャーッと凄む顔まで可愛くて、どうにも困ってしまうのですが、もしこれをされているのが自分だったらと考えると、少々しつこくてうんざりしてしまいますよね。
そのあたりの感覚は人と猫はよく似ていますので、まずは猫の嫌がることはせず、嫌そうな素振りを見せたらすぐにその手を止めましょう。
爪切りなどやむを得ない場合には、欲張らずに回数を刻むなど、短時間に済ませることが猫に嫌われずにすむコツです。
4.写真を撮るためにじっと見つめ過ぎる
人は携帯電話で写真を撮るとき、目を見開きじっと1点を見つめます。しかし動物の世界で「見つめること」は「狙いを定める」、つまり「今からお前を喰っちゃうぞ」という意味です。
猫に写真嫌いが多いのは、おそらく凝視されて不安になってくるからです。猫は写真の意味が分かりませんから、好きな人に狙われているようで嫌なのでしょう。しかし飼い主としては可愛い姿が撮れないのは悔しいですし…。
猫写真を取るときは、「柔らかい眼差しで、少し視線を外しながら…」がおすすめです。そして構える時間をできるだけ少なくして、猫の警戒心を解きましょう。
まとめ
猫は大きな音も苦手ですが、ここで挙げた「うるさい」は、音的な騒々しさより、干渉されすぎて「嫌だ」という意味です。そしてこれらはちょっとした工夫で軽減できます。
猫はイカ耳姿も怒った顔も可愛いですが、しかしわざわざそういう状態にする必要はありませんよね。もしこれらのケースで愛猫が嫌そうにしていたら、ぜひここで挙げたポイントを試してみて下さい。