1.何かが起こるのを待っている
猫の狩りの仕方はいろいろで、ネズミ穴の前でじっと待つ、というのも戦法の1つです。長いときは30分も!しかしずっと集中し続けるのは無理なので、耳は気配を探りつつ、ほどよく力を抜いています。
家で愛猫がぼーっとしていたら、それは何かイベントを待っているのかもしれません。その猫にとっての見張り台に座り、少し眠気も入りつつ、美味しかったおやつのことや最近見ないあの子のことなど、とめどなく考えているのかもしれません。
2.気になるものが見えている
猫が虚空を見つめていることがあります。そんなとき猫には「何か」見えているのでしょう。手を出すほどリアルではなく、しかし魅了される程度にははっきりと。もしかしてお化けが見えているのでしょうか?
正確なことは分かりませんが、目のいい猫は、私たちが見ている世界とは別の世界に生きています。おそらく間違いなく「何か」がそこにあり、これなぁに?と思いながら、うっとり見続けているのでしょう。
3.痛みや不調に耐えている
猫も人と同じで、何となくどこかが痛かったり不調を感じていたりすると、一瞬意識が飛ぶようです。症状がひどいと薄暗い所へ行き、目を閉じて香箱座りをしていることが多いのですが、これはまだそこまでひどくはないときです。
体調不良の症状が重くなると、うつろな目でぼんやりとし、夢と現実を行き来するような様子になってしまい、このような場合はかなり危険な状態です。
4.自分がどこにいるか分からない
超高齢猫に多いのですが、ときどき部屋の真ん中でぼんやり立っていることがあります。その姿は、途中で不意に道が分からなくなった迷子のよう。原因は食が細ることによる認知能力の低下か、あるいは認知症そのものかもしれません。
そのような猫には優しく声をかけてあげましょう。きっとこちらを振り向いて、ぱっと顔を輝かせるはず。それでなくても、体が効かなくなった高齢猫の心の中は不安でいっぱいです。笑顔で接し、いっぱい安心させてあげてください。
まとめ
野生の猫も野良猫も、外にいるときは緊張感でいっぱいです。ぼーっと時間は、むしろ気を抜いている証拠ともいえるでしょう。
もしかしたら退屈しているのかもしれませんが、そこは飼い主さんの出番です。
心配なのは病気のときだけ。しかし病気でも眠いのでもなさそうなら、頭を撫でつつ「今何考えてたの?」とお話するのもいいですね。