1.猫の挨拶を覚えよう
挨拶は相互理解の第一歩です。猫の基本の挨拶は細めた目。細めでにらむようなまなざしは最初はちょっと怖いのですが、これはどの猫にも通じる「こんにちは、ご機嫌いかが?」という挨拶です。
もし猫にこの挨拶をされたなら、こちらもゆっくり目をつぶり「猫挨拶」を返してみましょう。それが日向ぼっこ中の愛猫ならとても喜び、極上の顔とゴロゴロ返事が返ってきます。
また相手が警戒中のよその猫なら、こちらから挨拶してみましょう。ゆっくりまばたきを繰り返していると、きっとお返しのまばたきをしてくれるはずです。
2.猫の「No(嫌だ!)」を覚えよう
嫌なときや怖いとき、猫は一目散に逃げていきます。しかし逃げられなければ相手に「No!」といわなければなりません。
猫の「No!」は段階的で、
1.鳴いて抗議する
2.手ではたく
3.フー/シャーで威嚇する
4.引っかく
5.噛む
のだいたい5つで、下へ行くほど怒りが大きいと思いましょう。
そしてそのような態度を取られたらすぐに手を引き、怒りの程度とその原因を探ります。もちろん病院や爪切りなどは嫌でも仕方がありません。しかし何をどれだけ嫌うのかが分かっていれば、それを緩和する工夫がきっと浮かび、同時に猫の信頼も篤くなっていくはずです。
3.猫のトイレの重要性を理解しよう
超ロングスリーパーの猫にとって寝るところは大切ですが、トイレもとても重要です。猫にとってのトイレとは、排泄場所であると同時に自分の縄張りを示す大切なマーカーでもあるのです。ですから自分が常にいる部屋にこそ第一トイレはあるべきだと考えています。
しかし人にはこれがなかなか理解できません。臭うから、またはインテリアに合わないからと猫トイレを家の片隅に追いやった挙げ句、粗相問題に発展することが以前はよくありました。
猫を飼うならベッドとトイレはワンセット。トイレに常に気を配り、排泄物の匂いや位置でどの子のものかや体調のよしあしまでが分かってきたら、飼育者として一人前かもしれません。
まとめ
猫を理解するために、ここでは基本の「き」を3つご紹介しました。たった3つの入り口ですが、それぞれの奥はとても深いのです。
ただし長年の猫オーナーさんでも、猫のこれらを正しく理解できている人は少なくありません。猫にとっては常識でも、人にとっては決してそうではないからです。
しかしせっかく一緒に暮らすのならば、猫の流儀も知っておくべき!猫に無駄に振り回されないためにも、ぜひ良いきっかけにしてくださいね。