猫の危険すぎる『感染症』3つ 症状と対処法を解説

猫の危険すぎる『感染症』3つ 症状と対処法を解説

大切な愛猫が感染症にかからないようにするためには、どのようなことに気をつけたら良いのでしょうか?猫の感染症にはいくつか種類がありますが、とくに免疫力が十分ではない仔猫が注意したい感染症を一部ご紹介しています。感染症の症状や予防策、対処法についてみていきましょう。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

1.猫パルボウイルス感染症

仔猫

パルボウイルスはワクチン未接種の仔猫にかかりやすく、致死率が非常に高い代表的な感染症です。

初期症状には食欲不振や元気のない様子が見られますが、数日から1、2週間の潜伏期間を経て下痢や嘔吐で脱水症状を起こすなど急激に重症化します。

感染初期の早い段階で気付き、治療を始めることが何よりも大切です。

  • 発熱
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 食欲不振
  • 脱水症状

パルボウイルスは感染力が強いため、仔猫だけでなく成猫でも混合ワクチンを接種していないと感染してしまうリスクは大いにあるでしょう。

原因となっているパルボウイルスに直接効く薬はないため、免疫力を高めて点滴や抗生剤、抗ウイルス薬などで内科療法を行いながらウイルスが排除されるまでの対応をとる必要があります。

他にもパルボウイルスが危険とされる理由には、感染能力を維持したまま、生存できる期間が非常に長いことも挙げられます。

アルコールや石鹸、熱湯でもウイルスを殺菌できないので「次亜塩素酸ナトリウム」を薄めた消毒薬でウイルスが付着した可能性のある全ての物を消毒する事が重要です。

とくに多頭飼いの場合は他の猫への感染を防がなければなりません。また、飼い猫が感染していなくても、飼主さんが物などに付着したウイルスを外から持ち込んでしまうと、完全室内猫への間接的な感染も十分にあり得ます。

予防策として適切なワクチン接種で免疫力を維持することがとても大切です。

2.猫エイズウイルス感染症

見つめるキジトラ

室内猫が感染してしまうことは珍しいですが、外猫は完全室内猫と比べると感染リスクが高まります。一度感染してしまうとウイルスが猫の体に生涯留まり続け、発症すると命の危険もある感染症です。

猫エイズに感染する主な原因は、外猫とのケンカで噛みつかれたり、怪我をしてしまう事が挙げられます。

猫エイズに感染しても目に見えて分かるような体の異変はなく、数年~10年以内は目立った症状がありません。

発症し始めると猫の免疫力は著しく低下し、以下のような様々な症状を引き起こしたり、病気にもかかりやすくなります。

  • 発熱
  • 下痢
  • 腫瘍
  • 食欲不振
  • 歯肉口内炎
  • リンパ節の肥大

発症期には食欲不振もみられるため、食事から猫に必要な栄養を摂取できないと急激な体重の減少や重症化によって命を落してしまう可能性があります。

しかし猫エイズに感染したからといって必ずしも全ての個体が発症するわけではなく、症状があらわれない猫もいるようです。

感染した猫でも発症させないためには飼主さんの努力が必要不可欠です。猫の「免疫機能を低下させない」ことが優先すべき事なので、栄養バランスのある食事やストレスを溜めない生活を送らせてあげることが最も効果的な対処法になるでしょう。

3.猫クラミジア感染症

仔猫

一歳未満の仔猫や免疫機能が低下している猫の発症率が高く、症状の特徴として眼の粘膜に寄生し細胞内で増殖する感染症です。感染している猫の目ヤニや糞の中に存在し、触れた猫は感染してしまう可能性があります。

猫クラミジアは早期の発見と治療を行えば完治する感染症なので、眼まわりに異変があれば動物病院を早めに受診しましょう。

  • 目ヤニ
  • 充血
  • 鼻水
  • くしゃみ
  • 結膜の腫れ

症状が進行すると黄色の大量の目ヤニが出て、両目ともに結膜炎が深刻化していきます。

猫クラミジア感染症は上記のような鼻水やくしゃみもあるため、多頭飼育している場合は治療中の猫と他の猫を接触させないようにしましょう。

とくに野外飼育は感染リスクも高まりますので、獣医師と相談をし、クラミジアに対するワクチン接種を済ませておくのが予防策として最も効果的です。

まとめ

寝転ぶ猫

感染症の対策としては、定期的なワクチン接種で感染リスクを減らすことができますが、完全に防げるというものではありません。

猫の感染症は猫から猫へだけでなく、人を介して家猫へと感染する場合も多くあります。むやみに外猫との接触を避けることや、飼い主さんが帰宅後の手洗いを徹底することも、飼い猫へ感染させないための重要な予防策となります。

感染症を重症化させないためにも、愛猫にいつもと違う様子や体に異変があれば、早急にかかりつけの動物病院を受診しましょう。

さらに、飼い主さんが愛猫の免疫力を高めるための食事や運動、ストレスなどを日頃から気にかけ、病気に負けない環境を整えることが大切です。

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