猫がキャリーを嫌がるときの上手な3つの対処法
![診察台上のキャリーバッグに入っている猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/3/f98758a88c71050dab356174a82aad07.jpg)
そもそも、なぜ猫はキャリーを嫌がるのでしょうか。それは、猫の中で「キャリー=怖い所に連れて行かれる」という図式が成り立っているから。
キャリーを使って連れていく場所の多くは病院です。病院での治療や検査で、怖い思いをした記憶をしっかりと覚えている猫は、キャリーを見ると病院に連れて行かれると察して抵抗を示すのです。
そんなときにできる上手な対処方法が3つあります。
1. おもちゃやおやつでおびき寄せる
![おやつでキャリーに誘導される猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/7/7d277d2f576c0fc3831510711987f1c9.jpg)
猫の大好きなおもちゃやおやつを使って、キャリの中におびき寄せる方法があります。例えば、キャリーの中におやつを入れたり、レーザーポインターでおびき寄せたり。猫がそれらに引き寄せられて、キャリーの中に入った瞬間に入り口を閉じるのです。
ただし、猫も学習をする生き物。何度も繰り返すと、通用しなくなる可能性があります。
2. 洗濯ネットに入れる
洗濯ネットに入れると、狭い場所故か、猫は大人しくなります。大人しくなったところを見計らって、キャリーに入れてあげましょう。
猫が入るサイズの洗濯ネットを用意し、入れるときは頭から入れましょう。頭側から入れると、猫も逃げにくい体制のためネットの中に入れやすくなります。
洗濯ネットの他にも、毛布や大きなタオルで包んであげるのも有効です。狭いところを好む猫は、何かに包まれていると安心感を感じて大人しくなります。
猫にじゅうぶん安心感を与えたうえで、キャリーに入れてあげましょう。
3.猫のうなじをつまんで大人しくさせる
![猫のうなじを咥える母猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/7/0ff2940ed36148c6eba333437cf25c42.jpg)
よく、親猫が子猫のうなじを咥えて移動する姿を見かけませんか?母猫に首筋を咥えられた子猫は、母猫が安全に移動できるよう、身体を丸めて大人しくなります。これは、猫に備わっている本能のひとつです。
飼い主に少し強めにうなじをつままれると、猫は大人しくなります。その猫の本能を利用して、キャリーに入れてあげましょう。
最初のうちは、練習を何度か繰り返して飼い主自身も慣れる必要があります。ですが、この運び方をマスターすると、災害時や緊急時にも、とっさに猫を運ばなければいけない場面で役に立ちます。
猫のうなじを掴んだら、もう片方の手で必ず猫の身体を支えてあげて、負担をかけないようにしてあげてください。
事前にできる対処方法
![キャリーバッグに入った猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/5/2aee175866541cfc976910cce7a7326b.jpg)
猫がキャリーを嫌がる前に、キャリーに慣らしておくことがポイントです。猫は基本的に狭い場所を好みます。部屋の中に、常に入り口の開いたキャリーを置いておき、自由に出入りさせておくことでキャリーに慣れさせていきましょう。
猫のおやつをキャリーの中に用意したり、飼い主の寝る場所の近くにキャリーを置いておくなど、キャリーが猫にとって怖い場所ではないことを認識させていくのです。
また、猫が好むキャリーを用意してあげることも大切です。キャリーにもさまざまな形や種類があり、猫がキャリー自体を好き嫌いする可能性もあるからです。
その他にも、キャリーの中に猫のお気に入りの毛布を入れてあげるなど、キャリーに入れたときにも安心して過ごせる環境を作ってあげてください。
まとめ
![キャリーバッグに入った猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/0/18941f64b2abe522c9a25aaa1043a01c.jpg)
キャリーを苦手とする猫は多いですが、猫と暮らしていくうえで必須のアイテムでもあります。猫のストレスになってもいけないので、まずは猫がキャリーに慣れていく事前の対策をしていきましょう。飼い主の負担減にも繋がります。
キャリーが猫にとって身近な存在になるよう、いろいろな工夫を試してみてください。