自然発生的に生まれた猫
ジャパニーズボブテイルやシャムなど、土着の猫を先祖に持つ猫たち。種を固定するため本来の姿とは多少違っていることも多いのですが、その歴史を愛されて大事にされている猫たちです。
1.ターキッシュアンゴラ
トルコの山岳地帯で自然発生的に生まれた猫です。いろいろな毛色がありますが、有名なのは白くて長い体毛を持ち、青い目でほっそり気品のある姿。「トルコの生きる宝石」とも呼ばれています。
2.エジプシャンマウ
「エジプトの猫」の意味通り、エジプト原産の猫種です。古代エジプトの絵画をもとに作出され、天然の斑点と額のスカラベ(古代の守り神)模様が特徴です。
3.マンクス
イギリスのマン島で生まれたしっぽのない猫として有名なマンクス。兎のような可愛いお尻が特徴ですが、短い尾を持つ個体もいます。
4.シンガプーラ
「ドレインキャット(下水溝に棲む猫)」として有名なシンガポール生まれのシンガプーラ。ガッチリとして見えますが、世界最小の猫の一種としても有名です。
突然変異で生まれた猫
親子は似るものですが、たまに遺伝子のコピーミス(突然変異)で、親とは違う子が生まれます。普通大きな突然変異を起こした生物は育たないものなので、まさにレアな存在といえるでしょう。
5.セルカーク・レックス
珍しい巻き毛を持つ猫種の1つ。「羊の皮を被った猫」といわれるほど穏やかで優しい性格です。優雅にカールした長毛種をよく見かけますが、短毛や直毛の個体も存在します。
6.スフィンクス
ヘアレスキャット(無毛種)の代表選手がスフィンクスです。見慣れないと少しドキドキする風貌ですが、中身は人間大好きな甘えん坊。また「猿と犬と子どもでできている」といわれるほど好奇心が強く、遊び大好きな明るい性格の猫です。
野生猫の血を先祖に持つ猫
イエネコに、上の写真のベンガルヤマネコ(レパードキャット)など野生の血を取り込んで作られた猫たちです。難しい異種交配を経て生まれた、まさに珍しい猫種です。
7.ベンガル
東アジアに棲息する小柄な野生種ベンガルヤマネコを先祖に持つベンガル。様々な猫の血が混じっていますが、ベンガルヤマネコから受け継いだヒョウ柄が今も独特な美しさを保っています。
8.サバンナ
サバンナは、アフリカに棲む野生猫サーバルとイエネコを掛け合わせて生まれた猫で、幅広の大きな耳と模様が特徴です。最初に生まれたF1(ハーフ)世代は気性が荒く、普通の猫として飼えるようになるのはF5世代以降です。
まとめ
上の写真は先祖といわれるリビアヤマネコですが、それにしてもこの姿からずいぶんたくさんの猫種が生まれてきたものですね!
ここでは比較的有名な「珍しい猫」を8種類ご紹介しましたが、まだまだ珍しい猫はたくさんいます。それぞれどんな経緯で生まれてきたのか、調べてみるのも楽しいですよ。