1.怖い思いをした
あなたの愛猫が元々は野良猫であった場合、その野良猫時代に怖い思いをした経験から怖がりになってしまっている可能性もあるでしょう。
もちろんそういった猫でなくても飼い主さんの留守中に怖い思いをしたりすることでその後怖がりになってしまうこともあります。
猫にとっての「怖い思い」と言っても様々なケースがありますが、聴覚の優れた猫にとって主に怖いと感じるのは「大きな音」でしょう。
特に元々臆病な性格の猫であれば突然の音で驚かせてしまわないよう注意する必要があります。愛猫を撮影しようとした時にスマートフォンのシャッター音が大きいというだけでも怖がってしまう場合があります。
2.社会適齢期に人間と接していない
子猫の社会適齢期は「生後2~9週間」だと言われています。その間に全く人間と接したことがない場合は臆病な性格になってしまったり、警戒心の強い性格になることもあるでしょう。
保護猫を譲り受けた場合も、それまでにどんな経験をしたかによっては怖がりな性格である可能性もあります。
また子猫の先天的性格は、父猫から受け継ぐとも言われています。そのため愛猫自身は生まれた時から人間と過ごしていたとしても、父猫が怖がりな性格であった場合には、その子である猫も怖がりな性格になってしまうこともあるでしょう。
3.予期せぬアクシデントがあった
猫と生活していると思わぬアクシデントに見舞われてしまうこともあります。愛猫の足やしっぽを踏んでしまったりドアに挟んでしまったりという経験をされたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また愛猫自身が高いところにジャンプしようとして失敗したり、食器類を落として割ってしまった、ということもあるかもしれません。
そのような思わぬアクシデントに驚き、一時的に警戒心MAXのモードに突入してしまうこともあります。
中にはこのような経験をしても全く動じない性格の猫もいますが、そのような場合はすぐにその「失敗した時と同じ行動」を繰り返すこともありますので、ケガをしないよう飼い主さんも気を付けてあげる必要があるでしょう。
因みに飼い主さんの気を引くために猫自身がわざと物を落とすこと自体はアクシデントに含まれませんが、落とした時の音が想像以上に大きかったりすると驚いていまうかも知れません。
4.愛猫の「怖がり」を克服するには
怖がりな性格を完全に直すことは難しいかも知れませんが、それでもある程度克服するための対策はあります。
例えば怖がりな猫に「物怖じしない性格の同居猫」がいる場合、その同居猫が平気な顔をしていれば「これは怖いことじゃないのかもしれない」と学習することもあります。そして一緒に暮らす時間が長くなるほど、今まで怖がっていたことに対して「驚きつつも気にしない」ようになることもあります。
同居猫がいなくても飼い主さんが一緒にいる時間が長ければ、同じように次第に怖がらなくなることもあるでしょう。
またうっかり物を落としてしまわないように、室内の片づけをすることも大切です。飼い主さんが猫のしっぽや足を踏んでしまうことのないよう、愛猫の行動にも気を配ってあげましょう。
まとめ
一度怖がりな性格が形成されてしまうと、なかなか完全に克服することは難しいでしょう。ですが飼い主さんと過ごすうちに、猫自身も様々なことを経験し、学習していきます。
怖がりな猫に対して、飼い主さんがどっしりと構えていてあげるだけでも、猫にとっては安心感があると思います。
筆者宅にも「怖がりな猫」と「全く動じない猫」がいますが、怖がりな猫は物怖じしない先住猫と一緒に暮らすことで、少しずつですが怖がることが減っているように感じます。
最初は筆者家族のくしゃみにも驚き隠れてしまうほどだった猫が、今ではそれくらいでは全く気にせず熟睡しているほど。皆さんの愛猫にも、ある程度のことには慣れてくれる日がいつか必ずやってくるのではないでしょうか。