1.動きに変化をつける
猫が喜ぶお気に入りのおもちゃでも、単調な動きだと捕まえる気にならずに飽きてしまう猫も多いです。
飼い主さんが猫じゃらしなどのおもちゃで遊ばせる際には、まるで生きているかのような不規則な動きで猫の狩猟本能を刺激してあげましょう。
- 上下に動かす
- 左右に振る
- グルグル回す
- 場所を変える
飛び跳ねたり、床でくねくねと動かしてみるなどの、猫が捕まえたくなるような動きのレパートリーを増やすと飽きにくくなります。場所を変えてキャットタワーや椅子などの猫が乗りやすい段差ある場所に誘導してみるのも良いでしょう。
ジャンプをして体を動かすことで大きなエネルギーを使い、獲物を捕まえた時の猫の達成感は倍増するでしょう。
2.スピードに変化をつける
獲物の動きに加え、速さがワンパターンだと、猫はすぐに飽きてしまうか、眺めているだけということも多くあります。猫は簡単に捕まえられそうな獲物には張り合いがなく、つまらないからです。
猫じゃらしを使って遊ぶなら、スピードを速めたり、ピタッと動きを止めたりして興味を引きましょう。猫は予測がつきにくい獲物は「どうやったら捕まえられるか?」を考え、必死になって追いかけたりします。
そして必ず遊びの最後には、獲物に見立てたおもちゃを猫に捕まえさせて「狩りに成功した」という自信をつけさせると、猫の満足度も高まるでしょう。
3.猫が好きな音を鳴らす
猫の聴力はとても優れていて、人が聞きとれない音でも感じとることができます。猫が好きな「カシャカシャ」と音の鳴るおもちゃは虫などの獲物を連想させるので、音を聞いただけでも即座に反応する猫も多いでしょう。
最初は見えないところで音小さくを鳴らして興味を引き、途中から音に強弱をつけておもちゃを見せるようにすると、「遊びたい」「捕まえたい」という気持ちから猫のテンションが上がります。
猫じゃらしの種類によっては、音だけでなく、キラキラと光る素材が使われているものもあります。このようなタイプなら、運動量が少ない高齢の猫でも聴覚や視覚から本能を刺激することができるのでおすすめですよ。
4.かくれんぼ
猫は獲物を捕えるために待ち伏せしたり、隠れて身を潜めたりする習性があるので、おもちゃを獲物に近い動きをさせながら見え隠れさせてみましょう。
家具の隙間や部屋の角、クッションとソファーの隙間などにおもちゃを動かせば、猫の「捕まえたい」という狩猟本能を刺激できるので、夢中になって遊ばせることができるはずです。
手元におもちゃがない場合でも、飼い主さんが愛猫からの視線を感じたら遊ぶチャンスです。「だるまさんがころんだ」のように、飼い主さんが物陰に隠れたり覗いたりすることで猫の興味を引きましょう。盛り上がってくれば、かくれんぼや追いかけっこに発展することもあります。
ただし、猫を怖がらせでしまったり、あまり遊びたがっていないのに無理強いしてしまうと逆にストレスを与えてしまうので、猫の様子を見ながらコミュニケーションをとりましょう。
まとめ
遊び方を少し工夫するだけで猫のテンションが上がり、飼い主さんと遊ぶ時間が猫にとってより充実した時間になります。猫を飽きさせないようにするためには、おもちゃを日によってローテンションさせたり、猫の気分に合わせて選ぶのも良いでしょう。
猫が遊ぶ時間を設けることは、ストレス緩和や運動不足の解消のために必要不可欠です。
猫は年齢を重ねるごとに遊びに対する意欲が薄れていく傾向にありますが、健康のためにも飼い主さんから遊びに誘ってあげるようにしましょう。猫が食事をする前の空腹時にタイミングを見計らって遊びに誘えば、猫にとって狩猟本能を掻き立てられやすく、達成感や満足感も得やすくなりますよ。
ただし、猫が「遊びたい!」とテンションを上げるのは瞬発的なもので、あまり持続することはありません。一度に遊ぶ時間は数分程度に抑え、時間を空けて遊ぶようにするとメリハリがつくため、うまく習慣化できれば飼い主さんとの遊ぶ時間を心待ちにしてくれるようになるでしょう。
猫の本能や習性をふまえた遊び方を上手に使うことで、愛猫との仲をより一層深めていきたいですね。