「スリスリ」の実質は「匂い付け」
![パソコンにスリスリするサバトラ](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/0/18028cc8524ea4f999ee7d61116899a9.jpg)
猫はニオイで縄張りを主張します。スプレー(尿)行為が有名ですが、実はあごやほほなどから、人には分からないニオイを出し、そちらも利用しています。あごやほほのニオイを相手につけるためには体のその部分をスリスリと相手にこすりつけないといけません。その場合、壁などの静物や信頼している相手なら安心してスリスリすることができるのです。
逆に初めて会った相手でも、信頼できると認識できたなら、猫は安心してスリスリすることができます。
猫がスリスリに込める気持ちとは
![挨拶するキジトラとサビ](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/8/f737ae12246b51b1e4825c6bb3bcbd1a.jpg)
信頼できる相手にのみ許される猫の「スリスリ」ですが、実はこの仕草には色々な気持ちを込めているのです。
今回は、以下の5つの気持ちをご紹介します。
1.会えて嬉しい!
飼い主さんが外出先から帰ったとき、また仲良しのお友だちがやって来たとき、猫はスリスリで歓迎してくれます。
「こんにちは」「お帰りなさい」「いらっしゃいませ」の意味をもつ歓迎のスリスリは、猫の基本的な挨拶の1つです。
2.変なニオイは消さなくちゃ!
よその犬や猫を撫でて帰って来たときなど、触った部分を嗅ぎ回り、そのあとスリスリするケースもあります。
飼い主さんについたよその犬や猫のニオイの上に自分のニオイを上塗りし、「飼い主さんはぼくのだぞ!」「私のよ!」宣言をしているのです。
3.寂しかった…
![スリスリする女性と猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/6/d4d4e6f31a98cef84af97b2f13485f16.jpg)
留守番などで飼い主さんと会えない時間が長いと、再開したときのスリスリは長く激しくなる傾向があります。
「寂しかったの…」「すごく心細かった!」「こんなに長くどこ行ってたの!?」など、会えない時間の感情が一気に吹き出します。
4.お願いがあるの…
母猫が獲ってきた獲物をおねだりするとき、子猫は盛んにスリスリします。
その応用で、「ごはんがほしい♪」「遊んでほしい!」「撫でてほしい♡」など、猫が構ってほしいときに可愛く催促するケースがあります。
5.大好き♡
眠りの最中を起こしてはいけませんが、たまたま寝ている猫をこっそり撫でたときなどにわざわざスリスリしてくれることがあります。
「あなたがいて嬉しい」「私幸せ」「あなたのことが大好きよ」と伝えてくれているのです。BGMは低いゴロゴロ音。飼い主として至福の瞬間かもしれません。
スリスリしてもらえる方法は?
![人差し指にスリスリするサバトラ](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/7/dd045fcf144813e808df3e7a0627f892.jpg)
ここまで猫の「スリスリ」について解説しましたが、実は飼い主さんにスリスリしない猫は意外と多いのです。
「そこをなんとか…!」と愛猫の「スリスリ」を切望される方に、ひとつ大事なコツをお教えしましょう。
「スリスリ」をいきなりさせる前に、まずは指で「鼻キス」を真似してみましょう。
方法は、猫の鼻先にゆっくり指を差し出すだけ。そうすると、大抵の猫は指先のニオイを嗅ぎ、鼻を指先に寄せてきます。上手く行けばそのまま指をペロリと舐めるか、マズルを押しつけスリスリしてくれるはずです。
ただし、いきなり最初からはダメかもしれませんが、鼻キスは「スリスリの前段階」ともいえる挨拶。
諦めずに怒られない程度に続けていれば、いつかは「スリスリ」してくれるかもしれませんよ♪
まとめ
![飼い主の足元にスリスリする猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/8/4f7e6abc688a4593891aa769c6545ef7.jpg)
猫の「スリスリ」は、もとは仲良しの猫同士が出会った時にする挨拶です。そこには「お帰りなさい」「寂しかった」「大好きだよ」など、人がハグするときと同じような感情が込められています。
しかし飼い主さんが大好きなのに、スリスリしない猫も決して珍しくありません。そんな愛猫には、指先を使った「鼻キス」できっかけをつくってみるのも良いかもしれませんね。