1.ピンと立てる
猫の耳は27個もの筋肉から成り立ち、片耳ずつ180度自由自在に動かすことが出来ます。
その1つが、ピンと立てる仕草です。警戒しているときや、興奮しているときに、耳をピンと立て、聞こえてくる音から情報を得ようとしています。
飼い主さんがご飯の準備をする音を察知し、「早くー!」とおねだりしてくるのは「ご飯をもらえる」と音により学習しているためです。目を輝かせ、耳をピンと立てて待つ様子は、何とも愛らしいですよね。
2.横に寝かせている
猫が耳を横に寝かせているときは、リラックス状態だと言えます。これは、飼い主さんに撫でてもらっているときや、お気に入りの場所でくつろいでいるときに見られる耳の動きです。
周りの音に警戒することもなく、安心しているのです。猫にとって、大切なリラックスタイムですので、邪魔をせずにそっと見守ってあげましょうね。
3.後ろに反らす
猫が耳を後ろに反らしている様子を見たことはありませんか?その形がイカに似ていることから、「イカ耳」なんて呼ばれています。
猫は、音により自分の置かれている状況を確認し、危険を察知しています。「嫌なことが起こるのではないか」と不安なときや、自分の身に危険を感じたときに、恐怖で「イカ耳」になることがあります。
「シャー」と声を上げたり、毛を逆立てているときは緊張している状態です。飼い主さんが攻撃されてしまう可能性がありますので、声を掛けたり、触ったりするのはやめましょうね。
また、ご飯を食べているとき、遊んでいるときなど、何かに集中しているときにも「イカ耳」になることがあります。この場合は穏やかな表情をしていますので、表情で判断すると良いでしょう。
4.あちこちに動かす
猫は、片耳ずつ細かく動かして音がする方向に調節することが出来ます。また、人間には聞こえない高音域まで聞こえるため、わずかな音でも感じることが出来るほどの聴覚の持ち主。
そんな猫が、耳をあちこちに動かしているときは、警戒しているときだと言えるでしょう。
「何か音がするけど、何の音だろう?」「危険な音ではないか」という気持ちで神経を研ぎ澄まし、情報収集しているのです。
まとめ
いかがでしたか?猫は、優れた耳の機能により、音や声に敏感に反応します。これは、暗闇でも獲物の声や音を察知出来るように発達したと言われています。
「猫の耳を見れば気持ちがわかる」と言われるように、猫がどんな気持ちでいるのか耳の動きで判断することが出来ます。
愛猫の気持ちを理解するためにも、ぜひ耳の動きにも注目してみて下さいね。