猫の飼い主が『動物病院』を受診する時にすべきことは?4つの心得

猫の飼い主が『動物病院』を受診する時にすべきことは?4つの心得

病気は「医師」「患者」「看護師」「介護人」の4者が協力し合って治すものです。しかし動物医療の場合には「介護人=飼い主」が「患者=動物」の代理人も兼ねるので、飼い主さんの役割が倍になります。まして私たちの患者はかなりのビビり屋さん。飼い主さんの協力がなければドクターは手も出せません。今回は、素早く的確な医療を受けるために私たち飼い主がすべきことをご紹介します。

1.症状を伝える準備をすること

診察台に仰向けになりこちらを見るキジトラ

緊急時

緊急時は一刻も早く病院へ連れて行くべきですが、移動途中で構わないので、最低でも以下のことをすぐに説明できるよう整理しておきましょう。

  • 症状
  • いつ気付いたか
  • 経過はどうか

また震えや痙攣など、異変時の様子を撮影できそうなら動画で記録しておきましょう。嘔吐や排泄物も重要です。その場合は写真を撮るか、一部をラップに包んで持って行きます。

初診や転院の場合

初めての病院では名前や性別以外に、以下のことを聞かれます。できれば事前にメモして行くといいでしょう。

  • 年齢
  • 避妊去勢の有無
  • 来歴(保護した、ブリーダーからなど)
  • フードの種類(ドライ/ウエット/手作りなど)
  • 既往症やワクチンの有無
  • あれば今までの検査結果
  • 治療中なら薬の名前と量

2.受診の連絡(電話)を入れること

携帯電話に興味津々の白黒子猫

動物病院には、予約診療をしている病院としていない病院があります。しかし予約診療をしていなくても、緊急時には連絡しましょう。

先に電話口で説明しておくと、応急処置など指示がもらえます。また到着時の説明と治療の準備時間が短縮でき、すぐに治療に入れるのです。

3.猫の安全を確保すること

キャリーバッグに入れられる猫

猫の安全は道中から始まります。

  • キャリーケースを使用する
  • 車内ではシートベルトで固定する
  • 移動中や待合室でキャリーから出さない
  • 暴れる猫には洗濯ネットを利用する

また病院用キャリーバッグは、衛生面からプラスチック製がおすすめです。重くてかさばるのが難点ですが、布製はファスナーのわずかな隙間をこじ開けて脱走することがあります。いずれを選ぶにしても、猫を安全に移動できるものを選びましょう。

4.飼い主さんが慌てないこと

抱っこされるグレーの猫

これは「猫を不安にさせないこと」という意味です。愛猫の不調や嫌がる姿を目にして平静に!なんてなかなかできないことですが、飼い主さんがオロオロするとそれが猫に伝染します。

自らを落ち着かせるためにも、まず深呼吸をしたら愛猫に笑顔を向け、優しい声で静かに話しかけてあげましょう。

まとめ

診察台の上の猫と、診察室の奥で相談する飼い主と獣医師

飼い主さんは猫のオーナーであると同時に看護人であり猫の代弁者です。病院に行くときは分かっていることをまとめ、猫を安全に運んでいって、素早い治療に結びつけなければなりません。猫のパパママとしては、猫に最大の安心を届けることも大切です。

何かと大変な飼い主さんの役割。しかし愛するウチノコのことですので、少しだけ頑張って準備しましょう。

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