猫と人間の『五感』に違いはある?5つのポイント

猫と人間の『五感』に違いはある?5つのポイント

五感とは、動物や人間が外界からの情報を得るために働かせている感覚機能のことです。主に視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の5つに分類されます。猫も人間も、五感に頼りながら生活をしていますが、その機能には大きな違いがあります。猫の五感について知ることで、普段愛猫が感じている世界についても知ることができるかもしれません。今回は猫と人間の五感について、どのような違いがあるのかをご紹介していきます。

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視覚の違い

クローズアップされた猫の顔

人間は外界の情報のほとんどを視覚から得ており、五感の中でも8割以上を占めています。猫の場合、視覚から得る情報は2割程度であり、人間ほど重要な感覚ではありません。

猫の視力は近視が強く、色覚についても、人間ほど多くの色を識別することはできません。一方、暗闇でモノを見るのに非常に優れており、人間の6倍以上見えると言われています。ネズミや鳥の狩りをするため、動体視力も発達しています。

人間と猫とでは、視覚に頼る割合が大きく違うと言えるでしょう。

嗅覚の違い

人の手の匂いを嗅ぐ猫

嗅覚は、猫の最も発達した五感のひとつであり、人間の数万倍から数十万倍鋭いとされています。

人間にとっては無臭のモノでも、猫にとってはいろんな匂いが感じられるほど。嗅ぎ分ける能力も高く、飼い主さんのことも、主に匂いで判別しています。

よく猫カフェから帰って来たら飼い猫に怒られてしまった、というエピソードを耳にしますが、これも他の猫の匂いを察知したため。また、「自分のもの」と認識したモノや人間には、自分の匂いを付けようとします。

人間が視覚によって外の情報の多くを得ているのに対し、猫は嗅覚によって世界の多くを見ているのですね。

聴覚の違い

猫の耳

猫は聴覚にも優れた動物です。人間の可聴域が20Hz(ヘルツ)〜20000Hzなのに対し、猫の可聴域は20Hz〜60000Hzとされ、人間以上に細かい音を聞き取る能力があります。

また、猫は音のする位置を正確に聞き分けることができます。例えば、人間は蚊のような小さな虫が鳴いていることには気づくことができても、音だけでは場所の特定までなかなかできません。猫は小さな生き物であっても、音のする位置まで把握することができます。

もし飼い猫が、何も無いところをじっと見つめていれば、それは人間が聞き取れない音まで聞き取っているからかもしれませんね。

触覚の違い

人間の手を触る猫の手

人間は皮膚全体を通して、モノの手触りを感知して快・不快といった感覚の判断を行っています。

猫の場合は、身体のほとんどが毛に覆われていることもあり、触覚は主に顔回りを中心に発達しています。

特に、猫のひげは高感度センサーと言っても過言ではありません。猫はひげを使って障害物を感知しており、狭い場所や暗闇でもモノにぶつからずに移動することが可能です。空気の流れすらも感知すると言われ、非常に敏感な部分なのです。

また、肉球にも触覚にまつわる感覚機能が集中しています。肉球のおかげで、足元を目で確認しなくても障害物を避けながら歩くことができます。足先を触られるのを嫌がる猫が多いのですが、それも鋭い触覚が備わっているからなのでしょう。

味覚の違い

食事中の猫

猫と人間の味覚は、感知する味の数に違いがあります。

人間は主に、甘味・苦味・酸味・塩味・旨みの5つの味覚を感じることができますが、猫は苦味・酸味・塩味の3つだけ。これは味を感じ取る味蕾細胞の数が、人間には約1万個あるのに対し、猫には約500個ほどしか存在しないためです。

猫の主食となる肉には甘味が無いため、甘さに対する味覚が発達しなかったと言われています。また、苦味や酸味は、安全な食べ物であるかを判断するため敏感に感じ取ります。

とはいえ、味覚が鋭くないにも関わらず、餌の好き嫌いをされたことのある飼い主さんは多いのではないでしょうか。実は猫にとって、食事の好みの決め手は匂いなのです。このような点も、人間とは大きく違いますね。

まとめ

うる

猫は、人間と違った感覚で世界を見ていることがわかりました。猫の世界を理解することで、猫とのコミュニケーションをさらに深めることができます。

例えば、猫の嫌がる匂いのモノは使わない、いきなり大きな物音を立てないといった配慮をしたり、動体視力を活かした遊びをしてみたり。

いろいろな工夫を取り入れて、猫と一緒により快適で楽しい生活を過ごしていきましょう。

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