猫が猫用ベッドを使わないのはなぜ?4つの理由と対策

猫が猫用ベッドを使わないのはなぜ?4つの理由と対策

「素敵なベッドがあったので買ったのに、愛猫は見向きもしない」「1年後破棄を決心したら、何食わぬ顔で入っていた」。そうかと思うと「サイズ違いを買ったら片方だけしか入らない」など、猫のベッドの好みはなかなか複雑です。ここでは猫がベッドを使わないときの4つの理由をもとに、入居対策を考えてみました。

1.匂いが嫌い

ベッドで大あくびの子猫

猫には縄張りがあり、その境界は匂いです。

オスなど自信のある猫たちは、すぐに使って自分の匂いを上書きをします。

しかしメスなど慎重派の猫たちは、新しい匂いが消えるまでなかなか使う決心がつかないようです。

匂いを消す方法は?

新しい匂いが苦手な猫たちには「我が家の匂い」を付けてみましょう。

  • 洗って馴染みの洗剤や柔軟剤の匂いを付ける
  • 猫が使ったタオルや毛布を敷く
  • 飼い主さんの匂いのする古着を敷く

新しい匂いが消え、自分が属するものの匂いが馴染むまでには少し時間がかかります。それまでゆっくり染み込ませましょう。

2.足の裏の感触が嫌い

ベッドのデボンレックス

以前シャギータイプのカーペットを買ったとき、1匹がその感触を嫌って上を歩かない(歩けない?)ことがありました。

後年、同じシャギータイプの猫用ベッドをもらったときは人が最初に足置きとして使い、多少へたった1ヵ月後にやっと使ってくれました。

感触に違和感を感じるときは?

小柄で体重の軽い猫にとって、ふわふわしすぎるベッドは歩きづらいだけでなく、寝心地も悪いようです。

そのような場合は、

  • 遊びやおやつで感触に慣れさせる
  • しばらく本などを置いてクッション性を下げる

などで徐々に馴染んでもらいましょう。

3.形が嫌い

ドーム型ベッドで落ち着かない子猫

穴ぐら好きな猫にとって、ドーム型ベッドはまさに猫好み。

しかし出入り口が1つなので、警戒心の強い猫には危険なトラップに見えるようです。

ドーム嫌いを治すには?

安全を確信してくれるのを待つしかありません。

しかし、少し工夫すれば入ることもよくあります。

  • 置き場所をあちこち試す
  • ベッドの大きさを変える

どの猫も本能的にドーム(隙間)が大好きなはず。

それなのに入らないのは、形のせいというより置き場の問題なのかもしれません。

4.ベッド置き場が猫の「今」に合わない

クッション型ベッドでキジトラ2匹

同じ部屋で暮らしていても人間と猫では生活圏が違います。

猫は基本的に室温の低い床面で暮らし、快適温度を求めて一年中動き回ります。

そのため、猫の体感温度にそぐわない場所にベッドがあっても、なかなか気持ちが向かないのです。

ぴったりな場所ってどこ?

猫がある場所で寝ていれば、それは「その日」「そのとき」「その場所」に、何か魅力があるからです。

  • 今いる場所の雰囲気を大きく壊さないこと

お気に入りの場所があったら、まずはそこに少し手を加えることから始めましょう。

そして、徐々に飼い主さんお薦めのベッドに置き換えていけば、比較的すんなり受け入れてもらえるはずです。

まとめ

猫用ベッドを覗く子猫

どんなにいい猫用ベッドでも、猫ごとに好みや体格差があります。

さらに、年齢によるコンディションの変化も考えられます。

しかし匂いや感触、形や置き場を工夫すれば、気に入ってもらえる可能性は大きいのです。

数年後にいきなり使い始める慎重派も少なからずいますので、放置するのも1つの手です。ぜひ諦めずに工夫を重ねていきましょう。

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