1.上から見たときのくびれ
BCSでは、猫を上から見たときのくびれ具合をチェックします。肋骨の後ろにわずかにくびれがあるのが理想です。かなり深くくびれている場合は、痩せていると判断されます。
逆にくびれが全く見られない場合は肥満となるでしょう。愛猫の腰の辺りをチェックしてみてください。ものすごくくびれているわけではなく、かといって全くくびれていないわけもない状態なら、理想体型といえるでしょう。
目で見るだけでチェックできるポイントなので、マメに見てあげるとよいでしょう。愛猫が痩せた、もしくは太ったことがわかるかもしれません。もちろんBCSだけでなく、実際に体重も測ってチェックしてあげてください。
2.肋骨のふれ具合
手でふれたときに肋骨がどれだけ感じられるかでもチェックできます。そっとさわってみてください。すぐに肋骨が感じられるようなら、やや痩せているか理想体型です。
BCS上で痩せていると判断される場合は、肋骨が目視できるときとなっています。さわるまでもなく肋骨が浮き出ているなら、痩せているのです。
野良猫は、痩せに該当する猫が多いかもしれません。外に十分なエサがある場合がなく、空腹のあまり食べ物ではないものを食べることもあります。ガリガリボロボロな猫がいる現状があるのです。
十分に食べられないと当然ですが痩せていきます。野良猫を見かけたり保護したりする機会があったら、肋骨が浮き出ていないかをチェックしてみてください。
3.横から見たときのお腹の曲線
猫の体を横から見たときのお腹のたるみ具合もポイントになります。お腹から後ろ足に向かって強く吊り上がっている場合は痩せです。理想では多少吊り上がっています。
肥満になると脂肪が垂れ下がるため、横から見ると腹部が丸っこく見えるなど、明らかにたるんでいるのがわかるでしょう。
そもそもBCSとは?
BCSとは、見た目とさわった感触により、猫の肥満度を5段階評価する基準のことをいいます。どこを見るか具体的にいうと、肋骨の脂肪のつき具合と腰のくびれの具合です。体重は関係しません。
というのも、猫の体格によって個体差があるため、体重は猫の肥満度を確認するのには使えないのです。ただ以前と比べてどうか、ということはわかりますので、定期的に測ってあげるとよいでしょう。
まとめ
ぽっちゃり猫はかわいいのですが、肥満には病気になりやいというリスクが潜んでいます。BCSを使って愛猫の肥満度を確認すると、健康を保つ役に立ちます。ぜひ日頃から愛猫の体の具合をチェックしてあげてください。