1.できるだけ小さいうちから猫を飼う
人見知りをしない猫に育てようと思ったら猫自身の幼少期の経験に着目する必要があります。
愛猫が生まれてから生後4ヵ月くらいまでの間の時期をどう過ごしたかが「人見知りをしない猫」に育つかどうかのポイントになります。
さらには生まれてから9週目くらいまでの一番好奇心が旺盛な時期にたくさんの出来事を経験した猫は、そうでない猫よりも警戒心が低くなるとも言われています。
そのため猫が苦手とする掃除機やドライヤーなどの大きな音、キャリーバッグやケージはもちろん首輪などの「飼い主さんが必要と感じたもの」に慣らすのもこの時期が良いとされています。
ただし猫の性別や種類、親猫からの性格の遺伝なども「人見知りしない猫に育つかどうか」に関わってきますので、本記事に記載したことをすべて試したからといって「必ず」人見知りをしなくなる…というわけではありません。
2.多くの人間や動物と触れ合う
必ずではありませんが、来客もあまりなく飼い主さんと1対1で過ごしてきた猫よりも、多くの家族に囲まれお年寄りや子供、男性といった様々な来客がある家で育った猫のほうが人懐っこい性格に育つと言われています。
その際も「猫が嫌な思いをしない」ことが条件となります。
例えば小さなお子さんに乱暴に扱われるなど猫自身が「嫌だ」「怖い」と感じる経験をしてしまうと、それ以降猫が「小さな子供」を苦手としてしまう可能性も高くなります。
愛猫をたくさんの人と触れ合わせるのは良いことですが、猫が嫌な思いをしないように前提として「猫好きな人」と触れ合ってもらうようにするのが良いでしょう。
ちなみに幼少期に犬などの他の動物と触れ合った経験があると「犬好きな猫」に育ったりもしますよ。
3.先住猫が人見知りをしない
これは2匹目以降の猫に言えることなのですが、先住猫が人見知りをしない性格の子であれば新入り猫もそれを見習って「人間は怖くないんだ!」と学習することがあります。
元々警戒心の強い性格であれば「人懐っこくなる」ことはありませんが、それでも先住猫の様子を見て来客に興味を示すようにはなります。
うちの3匹の猫たちの中でも最初に迎えた猫が全く人見知りをせず、どんな人が来てもスリスリして大歓迎する猫です。次に迎えた猫は逆に警戒心が強く、知らない人が来ると真っ先に隠れていましたが、最近は先住猫が陽気に挨拶する様子を見て、自ら来客の姿を確認しに行くまでになりました。
こういったことからも、先住猫が人見知りをしない性格だと、次に迎えた子が人見知りをする子だとしても「ちょっと怖いけど嫌ではない」くらいまでにはなれる可能性もあります。
もちろん先住猫と新入り猫の関係が良好である前提での話ですけどね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。もちろん例に挙げたことが全てではなく、生まれてすぐに拾った猫でも人見知りをすることもあれば野良猫でも人見知りをしない性格の子もいます。
ただし、人見知りをしない野良猫の場合は人間から食べ物をもらって生きてきたことで「人間」に対して良い印象を持っているのだと思われます。
また子猫のうちに保護した場合でも、それまで一緒にいた母猫が人間に嫌なことをされた経験から「人間は警戒すべき」と教わっていることもあります。
生まれてすぐの子猫を拾ったとしても親猫の遺伝子から「人見知りな性格」を受け継いでしまうこともありますし、どんな猫も必ず人見知りをしないようになる育て方は存在しないでしょう。
しかし、どんな性格に育ってもあなたの愛猫であることに変わりはありません。
たとえ人見知りに育ってしまったとしても「この子の個性」として受け入れてあげられれば幸せなのではないでしょうか。