1.真ん中が寝る位置だと思っているから
猫は「飼い主さんが寝る場所は、猫も寝ていい場所」と思っています。そして布団で寝るなら飼い主さんと同じように「ど真ん中で」と。
何も猫たちは嫌がらせをしようとしているわけではないのです。布団とはそうやって中央部分で寝るものだと、飼い主さんから学んでいるだけなのです。
2.一緒に寝ようと誘うため
夜が更けると早く寝ようと呼びに来る猫がいます。そして布団やベッドに誘うとその中央で丸くなり、隣においでといわんばかりにこちらを見つめてきます。
猫にしてみれば「そこは人が寝る場所」とか「避けてくれないと人は布団に入れない」などという理屈は分かりません。
彼らの基準はあくまで猫のサイズ感。これで十分寝られるはずだと思った上で、「ここへおいで♡」と誘っているのです。
3.そこが温かいから
冬の夜。トイレに起きて戻って来ると、自分が寝ていたその場所に猫が寝ているときがあります。理由はもちろん温かいから。
隙間風が入りがちな布団の隅より、広い範囲が程よくぬくもった中央部分は1番温かく貴重な場所です。
彼らにしてみれば横取りしようとしたのではなく、単に温かい場所が空いたので移動してきただけなのです。
4.気付いて欲しいことがあるから
同じようにトイレから戻ると、猫ベッドで寝ていたはずの猫が布団で待っていることがあります。それが明け方ならおそらくお腹が空いているのでしょう。
催促するしないは猫の年齢や性格それぞれですが、ほとんどの猫はかなり早い時間から朝ご飯を待っています。そこへ飼い主さんがトイレに立つのですからまさに絶好のチャンスです。
猫はいそいそと目立つ布団の真ん中にやって来て、おねだりしようと待ち構えるというわけです。
まとめ
猫が飼い主さんの布団にいつも陣取っているのは、単にそこが寝床(のひとつ)だからです。悪気などは一切なく飼い主さんとシェアしようとする気満々です。
ただし猫には「早い者勝ち」というルールがあり、人間には「そこは自分の寝床だ」という自負があります。その意識の差に問題が起きてくるようです。
しかしその小さな諍(いさか)いこそが猫を飼う醍醐味の1つであり、毎晩何千何万という飼い主さんが困りつつも嬉しそうに猫に「どいて」と懇願している理由ではないでしょうか。