1.必死で匂いを嗅いでいる
猫は視力があまり良くないため、嗅覚により他の動物の情報を得たり、危険がないかを察知しています。
猫にとって「嗅覚=鼻」はとても重要な部位。
猫が鼻をヒクヒクさせるのは、匂いを嗅ぎ、必死に分析しているのです。
それではどのような場面で猫は鼻をヒクヒクするのでしょうか?
食べ物の匂いを確かめるとき
食べ物が腐敗していないか、嗅覚をフル回転させ念入りにチェックしています。
警戒心の強い猫が、命を守るために見せる本能的な行動であると言えます。
他の猫のお尻の匂いを嗅ぐとき
猫が他の猫のお尻の匂いを必死で嗅いでいる姿を見たことはありませんか?
猫のお尻周りには「臭腺」という匂いを分泌する器官があります。
お尻の匂いを嗅ぐことで、相手の性別や年齢、発情しているかの情報まで得ることができるのです。
外から入ってくる風の匂いを嗅ぐとき
窓を開けると、鼻をヒクヒクさせ、入ってくる風の匂いを嗅ぐことがあります。
これは自分が知っている匂いか、危険がないかを匂いで判断しているのです。
飼い主さんの匂いを嗅ぐとき
飼い主さんが指を指し出すと必ずと言ってよいほど、鼻を近づけてきますよね。
自分が知っている安全な匂いなのかを確認しています。
注意点は?
猫は何でも匂いを嗅ぎたがります。それは「匂い」により情報を得たり、判別するためです。
中には猫にとって毒となる食べ物や植物もありますので、注意が必要です。
2.息苦しい
猫は人間とは異なり、基本的に口呼吸をしない動物です。
しかし、鼻で呼吸をしようとして、鼻をヒクヒクさせている場合もあります。
鼻の穴だけではなく、鼻全体をヒクヒクし続けている場合は、息苦しいのかもしれません。
匂いを嗅ぐようなその場だけの仕草ではなく、継続してこのような呼吸をしていたら、すぐに病院で診てもらいましょう。
他に、異音がしないか、食欲はあるか、よだれは垂らしていないかも確認しておきましょう。
注意点は?
鼻を継続的にヒクヒクさせ、呼吸している場合は病気を発症している可能性があります。
鼻や気管、肺などの呼吸器に異常が生じている場合もあれば、心臓の病気であることも考えられます。
命に関わり、緊急を要する場合もあります。原因を確認するためにも、すぐに病院で検査してもらいましょう。
まとめ
いかがでしたか?猫が「鼻をヒクヒク」する姿は可愛らしいですよね。
匂いをクンクンと嗅いでいるだけの場合もありますが、病気の可能性があることは意外と知られていないかもしれません。
猫の鼻は小さく、気づきにくい部位ではありますが、異変にいち早く気づいてあげられるよう、日頃からよく観察してあげましょう。