1.自分の匂いを消す
猫は野生時代、砂場や落ち葉の上で排泄していました。
しかし、そのままでは外敵に自分の居場所を知られてしまいますよね。
自分の存在を知られないよう排泄物を隠し、自分の匂いを消していると考えられています。
また、自分にとっての獲物に、自分の存在を知られてしまったら「この辺りに猫がいる!」と逃げられてしまいますよね。
単独で狩りをしていた猫の生きていくための本能的な行動なのでしょうね。
2.「自分は弱い」とアピールしている
猫は、古来から単独で行動し、犬のように群れを作ることはありません。
そのため、もちろん上下関係はなく、他の猫に出くわすこともほとんどありませんでした。
しかし現代、街の中で暮らす猫は、同じエリアでたくさんの猫に遭遇することになるでしょう。
そうなると、体が大きく喧嘩が強い猫は「ボス的存在」になる訳です。
排泄物の匂いを残すことは、縄張りを主張することになります。
「ボス猫に目をつけられたくない!」という気持ちから、排泄物を隠し、自分は弱いアピールをするという説があります。
実際に、街の中で暮らす猫のうち、弱い立場の猫は排泄物を隠し、ボス的存在の猫は隠さないという調査結果が出ています。
何とも興味深い理由ですよね。
3.病原菌を撒き散らしたくない
野生の猫の排泄物には、病原菌が潜んでおり、体内に入ると、病気や感染症を引き起こす可能性があります。
特に便に潜む寄生虫が体内に入り、大量に孵化すると、嘔吐や下痢、発育不良などの症状が出ます。
猫は、排泄物は病気を引き起こす原因であることを理解しているのかもしれません。
過酷な自然界で生き抜くために、本能的に排泄物を隠し、病原菌を撒き散らさないようにしているという説もあります。
まとめ
いかがでしたか?
猫と暮らしていると、「なぜそんなことをするの?」と人間にとっては不思議な行動を目にすることがありますよね。
しかし、理由を知ると、猫の本能や習性に基づく行動がほとんどです。
猫は謎多き動物で、解明されていない不思議な行動もありますが、詳しく調べてみると面白いかもしれませんね!