触ったところを舐める
飼い主がスキンシップの一つで愛猫を触る事はよくある事だと思います。
しかしその後愛猫がわざわざ触った部分を狙って、舐めている姿を見かけた事はありませんか。
飼い主としてはなんとも言い難い気持ちになると思いますが、猫にとっても理由があってこその行動なのです。
その理由を知るのと知らないとでまた愛猫を見る目が変わると思いますので、是非この記事を通して知って下さい。
1.毛づくろいのため
単純に触られた場所の毛が乱れてしまって、それが気になって毛づくろいをしている可能性があります。
これは猫特有の感覚なのですが、こだわりのある子が多いようです。人間には分からなくても毛の乱れが気になる子は整えようとします。
触っている時に特に嫌がっている様子がなければ、触られる事自体を嫌っているわけではないです。
毛づくろいは猫にとって大切な役割があり、起きている時間の3割から5割は費やしていると言われています。野生時代の名残であり、舐める事で自分のにおいを消して敵に見つからないようにするという本能の仕草です。
2.ついたにおいを消すため
例えば知らない人に触られた場合、その部分を一生懸命に舐めているのであれば、知らないにおいがついた事が気になって消そうとしている可能性があります。
つまり撫でてくれる人との関係性においても意味合いが異なると言われています。
毛づくろいは自分の精神を落ち着かせる効能もありますので、知らないにおいがついた事でざわついた気持ちを落ち着かせようとしているとも言えます。
3.ゴミやホコリを取るため
衛生管理のためにも触った部分を舐めてしまうことがあります。たまたま触った場所にゴミやホコリがついており、それらを取り除くために舐めてしまうのです。
これはタイミングのお話なので、愛猫にも悪気があっての行動ではありません。よって気にしなくていいパターンでもあります。
ゴミやホコリがついたままだと衛生環境の悪化によって体調が悪くなります。野生の猫も毛づくろいをすることで清潔に体を保ち、病気などから身を守っているのです。
お風呂に入る習慣のない猫は毛づくろいによって体を清潔にしていると言えます。
まとめ
わざわざ触った部分を猛烈な勢いで舐めている姿を見ると、「もしかして私の事嫌いなのかな?」と思ってしまうこともあると思いますが、飼い主との信頼関係ができていればそんな事はありません。
猫にとっては毛づくろいに重要な役割があり、それらを果しているだけなのです。
優しく撫で上げて嫌がっているそぶりがなければ、信頼関係はある程度できている証拠ですので、自信を持って接しましょう。