『現代の猫のライフスタイル』とは?愛猫にとって理想の暮らしを実現するための4箇条!

『現代の猫のライフスタイル』とは?愛猫にとって理想の暮らしを実現するための4箇条!

現代の猫は、完全室内飼育や繁殖制限など、本来の「ライフスタイル」とは異なった環境の中で暮らしています。しかし、猫に健康で快適な暮らしを保証するためには理に適っており、猫の平均寿命が延びているのも事実です。こうした環境の中、猫にとって理想的な暮らしの実現に欠かせない工夫ポイントをまとめました。

現代を生きる猫のライフスタイル

歯磨きをする猫

昔の猫は、蔵の中の穀物などを守る存在として、人と一緒に暮らしていました。しかし、現代の猫は倉庫番ではなく、家族の一員として迎えられ暮らしています。

そのため、何よりも安全で健康的に長生きすることを優先され、完全室内飼育、避妊・去勢手術による繁殖制限などが当たり前になっています。

しかしこういった現代の猫のライフスタイルは、猫の習性を正しく理解していないと、愛猫に対して思わぬストレスを与えることにもつながります。

猫自身が自由に生活環境を決められず、飼い主さん側から強制的に生活環境の共有や変化を強いられる中でも、愛猫が理想的に暮らしていけるようにするためのポイントをご紹介します。

現代の猫に理想の暮らしを実現するための4箇条

1.安全な環境の確保

ケージに入る猫

完全室内飼いは、交通事故、虐待、感染症、行方不明などのリスクを抑制するために、現代の猫に必要なライフスタイルだと言えます。

しかし、ちょっとしたことで猫は脱走してしまいます。それは、猫の意図的な行為かもしれませんし、ただ単に大きな音に驚いて飛び出してしまったという事故かもしれません。

そういったあらゆる事態を考慮した上で、飼い主さんは愛猫が脱走しないように注意する必要があります。窓や玄関の開け閉めだけでなく、動物病院へ行く際の移動中なども含め、十分に注意しましょう。

また通院時や被災時の避難などのために、普段からキャリーバッグなどに慣らしておくことも大切です。

2.本来の行動を引き出す:縄張り

ベッドで眠る猫

猫は縄張りを作り、それを守りながら生活します。それは、人と一緒に暮らしている現代の猫も同じです。飼い主さんのご家族や一緒に暮らしている他の動物達は、愛猫と縄張りを共有している仲間です。

そして、本来猫は闘争を回避しようとする動物でもあります。そのためには、共有している縄張りを、時間や立体的な空間を上手に活用して棲み分けることが大切になります。

まず室内の各所に、猫が爪を研げる場所を作りましょう。またトイレの数は、最低でも猫の頭数+1個が必要で、なるべくこまめに掃除をしましょう。

猫の食事場所、食器、寝床や見知らぬ来客者から身を隠すための隠れ家も、すべての猫それぞれに用意する必要があります。部屋の隅の床と戸棚の上など、高さも上手に利用してください。また取り合いにならないよう、ちょうど1頭分のサイズが良いです。

3.本来の行動を引き出す:狩り

獲物を狙う猫

現代の猫には必要がなくなったように思える狩猟本能ですが、現代の猫にも脈々と受け継がれています。本能なので、やめさせることは出来ません。小さな動くものに惹きつけられ、逃げるものを追いかけ、飛びつき、捕まえます。

しかし、この行為は時として飼い主さんにとっては問題行動となります。それを防ぐためには、飼い主さんがおもちゃを獲物のように操作して、擬似的な狩りの遊びをさせることが必要です。

1回10〜15分程度の狩りごっこを、1日に2回以上、食事を与える前に行いましょう。しっかりと狩りごっこをして獲物を捕まえ、狩りの達成感と心地よい疲労を感じながら食事をすることで、猫は心身の健康を維持できます。

4.留守番時も退屈させない

知育玩具と格闘する猫

どんなに愛猫が愛おしくても、飼い主さんには飼い主さんの暮らしがあります。決まった時間に仕事に出かけ、買い物も必要です。その間、猫は留守番をすることになります。

1日の大半を寝て過ごす猫ですが、長時間飼い主さんが不在となる不安や、退屈な時間が長引くとそれがストレスとなり、家の中の物を壊したり人に咬み付いたり、トイレ以外の場所で排泄をしたりといった問題行動に繋がることがあります。

留守番時には、窓辺から外の景色を眺めたり、おやつを仕込んだ複数の知育玩具を与えたりといった工夫で、何かに長時間夢中になれるようにしてあげましょう。

まとめ

おもちゃで遊ぶ

猫は単独行動を好む動物ですが、人と一緒に暮らす猫達はいつまでも子猫気分が抜けずにいる部分もあります。時にはクール、時には甘えん坊な猫にとって、飼い主さんは母親のような存在なのです。

毎日の遊びや食事、健康管理などを通してしっかりとコミュニケーションを図り、飼い主さんと愛猫との間にしっかりと深い絆を結びましょう。現代の猫にとっては、それが最も理想的な暮らしなのです。

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