1.不安を抱えている
猫は安心して眠れるよう、自分の縄張りを持ち、その縄張りに異変がないかを確認するために、毎日パトロールをします。
しかし、あまりにも激しく部屋を出入りしているときは、何らかの不安を抱えているのかもしれません。
例えば引っ越しや模様替え、来客など、いつもと様子が違うことに猫は不安になります。
また自分の匂いが消えてしまうことにも不安を感じるようです。
対処法
引っ越しや模様替えは仕方のないことですが、猫には大きなストレスになることを覚えておきましょう。
猫が安心して過ごせる場所を確保し、環境に慣れるまでは声を掛けたり、撫でてあげるなど、猫の不安を取り除いてあげることが大切です。
2.落ち着かない
猫はとても綺麗好きな動物。特にトイレにはこだわりを持っています。
新しいトイレに変えたり、砂の種類を変えただけでも違和感を感じ、落ち着かないことがあります。
他にも猫用ベッドや食器を変えても、快適ではないと、ストレスを感じて落ち着かず、部屋を激しく出入りすることがあるかもしれません。
対処法
猫が使い慣れている物が古くなり、新調する時期は必ずやってきます。
しかし、あれもこれも変えてしまうと、猫は慣れていないため落ち着きません。
猫の様子をうかがいながら、変えるようにしましょう。
3.病気を発症している
泌尿器系の病気
トイレへの出入りを繰り返している場合は、膀胱炎や尿路結石症を発症している可能性があります。
膀胱炎は頻尿になり、尿路結石症は激しい痛みを伴うため、ソワソワと落ち着かず、激しい出入りをするのです。
甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることにより、様々な臓器に負担をかけ、全身に影響を及ぼす病気です。
高齢の猫に多く、落ち着きがなくなりウロウロと歩くようになります。食欲が増加し、活発に動くため、一見元気に見え発症に気づきにくい病気でもあります。
認知症
猫の寿命も伸び、認知症を発症することも珍しくありません。
大きな声で鳴きながら、部屋を激しく出入りする行動が見られたら認知症の疑いがあります。
他にもトイレを失敗するようになった、飼い主さんのことを理解していないといった症状が見られます。
対処法
いずれも病院での適切な治療が必要な病気です。
上記のような症状が見られたら病院で診てもらいましょう。
まとめ
いかがでしたか?日常のパトロールであれば心配は要りませんが、上記のような理由があることも忘れてはいけません。
飼い主さんは、日頃からじっくり観察し、小さな異変にも気づいてあげて下さいね。