1.周りを牽制するため
動画を見ると、うみゃうみゃしゃべりながら食べているのは、ほとんどが生後1~2ヶ月の仔猫たち。
お腹を空かせた保護猫か、きょうだいと同じお皿で争って食べている姿が圧倒的に多く見受けられました。
さらにそのうにゃうにゃをじっくり聞いてみると、明らかにおとなと同じ種類の威嚇の声だと分かります。
おとなの猫が邪魔な猫が来たときに食べるのを止め、低くうなって「あっちへ行け。これは渡さないぞ」と凄むときのあの声です。
しかし動画の猫は育ち盛り。仔猫は早く成長することが最大の使命ですから、威嚇と同時に少しでも多くお腹に詰め込もうとします。その結果、食べるとうなるが一緒になって「うみゃうみゃ」となってしまっていたわけなのでした。
2.美味しいから
普通猫は犬ほど興奮した食べ方はしませんが、美味しいものを目にすれば独り占めしたくなるのも事実です。
ところでご飯を独り占めしたくなった猫の食べ方をご存じですか?彼らは他の猫に盗られないよう、身体で食べ物をおおって端っこから食べるのです。
仔猫たちも同じ事をしています。気の強い子は手前からは食べません。皿に乗りフードの上におおいかぶさって、身体でフードを隠し守りつつ向こう側から食べています。
しかしうなりながらご飯を踏んづけ大興奮で食べるのは、何より美味しいからにほかなりません。
3.大好物だから
食事中にうなる理由は、仔猫が厳しい生存競争を繰り広げているからですが、ある程度成長すると黙って食事をするようになります。
これは半年もしないうちにきょうだいの力関係が決まり、激しい自己主張の必要がなくなることと、誰にも取られず食事ができると学習するからだと考えられます。
とはいえ立派なおとなでも食べながらうなることがあるようです。
それはおやつが好き過ぎたとき。飼い主さんに取られるとでも思うのでしょう。置かれた環境や性格で仔猫時代の癖がつい出てしまうのかもしれませんね。
まとめ
仔猫の可愛いうみゃうみゃが、まさかの権力争いの怒号だったとは!調べて意外な結果でした。
しかし独り占めしたくなるのは美味しい印。日本人で良かったと思うのは、「うみゃうみゃ」が「うみゃい」や「うまい」「うまうま」に聞こえてしまうこと。そしてそれがあながち間違いではないことです。
しかし仔猫が複数いる時は、できればお皿を頭数分用意して争いの火種を減らしてあげてくださいね。