愛猫が迷い猫になってしまった時の対策とは

愛猫が迷い猫になってしまった時の対策とは

愛猫が迷い猫になったその時、飼い主は何をすればいいのでしょうか?迷い猫対策にベストなのは迷子札なのか、それともマイクロチップなのか。それぞれのメリット、デメリットを知って、迷い猫対策をしよう。

迷い猫になってしまったら

こちらを見つめる野良猫

完全室内飼いをしていても、ちょっとした不注意から、愛猫を逃がしてしまった経験のある飼い主さんは多いと思います。私も飼い猫生活7年の間に、完全室内飼いの愛猫に、3回程逃亡されてしまいました。

充分注意していたつもりですが、猫はとにかく動きが予測不能で、何よりも素早い。「しまった!」と思った時には、既に遅し。まんまと逃げられてしまったのです。

うちの愛猫は元々近所を徘徊していた野良猫だったので、いずれも遊び疲れたり、空腹を感じたり、トイレに行きたくなったりしたら自分の意思で戻って来ましたが、一度も外に出したことのない猫が出ていってしまったら、飼い主さんはパニックになることでしょう。

家と外を自由に出入りしている場合のオス猫は、2〜3日戻らなくても珍しくはないですが、完全室内飼いの上に繁殖期でもなく、或は去勢済みの場合は、3日以上戻らなかったら、それは戻らないのではなく、戻れないのかもしれないと考えた方が良いでしょう。

迷い猫になった可能性を考慮し、対策を練らなくてはなりません。

迷い猫になる理由

窓から外を見る猫

去勢が済んでいないオス猫は、メス猫を追いかけているうちに、他のオス猫の縄張りに侵入し、そこでケンカになり、負けてしまい、逃げ回っているうちに帰り道が分からなくなってしまうことがあります。

徘徊している途中で、犬などに吠えられて、びっくりして逃げたら、「ここは何処?」状態になってしまうケースも。遠くに来過ぎて帰り方が分からなくなってしまうこともありますし、誰かに保護されたり、連れ去られたりした可能性もあることを頭に入れておきましょう。

何よりも1番最悪なのは、事故にあった場合です。怪我をして動けなくなっているかもしれませんし、命を落としてしまっているケースもあります。

迷い猫の探し方

木の横に居る猫

昼間は猫はじっとしていることがが多いので、猫の活動が活発になる夕方から夜にかけて探すのがベストです。懐中電灯やキャリーバックの他に、猫の好物の食べ物や、大きめのタオルを用意すると役立つでしょう。

なるべく普段使っていて匂いがついているものが良いです。タオルは猫の視界を遮り、動きを封じるのに大変役に立ちます。又、室内飼いの猫の行動範囲は500mと言われていて、家の周辺で見つかることが多いです。

そして使用済みのトイレの砂などを家の庭等の数カ所に分けて配置し、ドアや窓の前には餌を置いてみてください。保健所、警察、動物病院、愛護センター等にも必ず連絡を入れておきましょう。

また清掃局では道路で事故にあった動物の遺体を引き取っているので、抵抗があるとは思いますが、一応連絡を入れて確認しておくべきです。その他に出来ることは、インターネットを駆使して、情報を拡散したり、掲示板に掲載するのも一つの手です。

チラシを作って、近隣住民の方に呼びかけるのも、とても大事なことです。人の集まる店に貼らせて貰ったり、置かせて頂いたり、周囲の家のポストに投函したりして情報を集めましょう。

お金に余裕があれば、ペット探偵などにお願いするのも一つの方法ですが、かなり高額なので、よく考えて依頼して下さい。

迷い猫対策について

名札を付ける猫

迷子札

迷い猫対策で多く用いられているのは、迷子札だと思います。完全室内飼いで迷子札は必要ないと思われる飼い主さんもおられるとは思いますが、絶対に逃亡をしないとも言い切れませんし、災害が起こり迷子になった時等にも、とても役立ちます。

お手頃な値段でオリジナルの迷子札を作ってくれるサービスもありますし、実用的でオシャレなデザインのものもたくさんあるので、愛猫に似合うものを探すのは、きっと楽しい時間になるでしょう。

ただ、これらが迷子札のデメリットは、猫用の首輪は安全策を施している為首に負荷がかかると、外れてしまうこともあります。素材によっては年月を経て、文字が読み取りにくくなってしまうこともあります。

まだまだ日本では主流ではないですが、最近ではGPS付きの首輪も販売されています。電波が届く範囲であれば、何処にいるのか情報を把握出来ます。デメリットは重量と電池切れがあることです。

マイクロチップ

マイクロチップとはペットの個体識別をするために体内に埋め込む電子機器です。個体識別番号を専用リーダーで読み取ります。災害時に戻って来る可能性が高く、首輪や迷子札のように無くす心配もありません。

飼育意識も高まりますし、種類によっては体温計にもなり、健康管理も出来ます。大きさは直径2mm、長さ8〜14mmほどです。猫の背中の皮下に注射で埋め込みますが、GPS機能はついておりません。一度埋め込むと30年持つように設計されています。



マイクロチップを埋めることは医療行為になりますので、動物病院で行うことになります。費用は各動物病院で違いますが、およそ3,500円から8,000円くらいになります。

これだけ並べると、メリットしかないように思えますが、実はデメリットも多いです。まずは情報を登録し、保護されないと何の意味もありません。体内でマイクロチップが移動してしまうこともありますし、情報を読み取るリーダーが、日本ではまだまだ普及していません。

残念なことに、メーカーが異なる種類のマイクロチップも読み取ることが出来ない場合が多いです。極めつけは、チップを埋め込んだ場所からガンを誘発する可能性も稀ですが、あります。

以上のことを考えると、迷い猫防止にマイクロチップを埋めようとは、なかなかなりにくいかもしれません。

まとめ

ソファでくつろぐ猫

先月、うちの愛猫が逃亡した際に、迷子札付きの首輪を無くして帰って来ました。それを機にマイクロチップも考えましたが、デメリットを考えると、なかなか踏み切ることは出来ませんでした。

イギリス等ではマイクロチップが義務化しているそうですが、私は再び迷子札を作って頂きました。最終的には飼い主の判断になりますが、最も大事なのは迷い猫にしないことです。

去勢、避妊手術をし、室内にいる方が快適だと感じてもらうのが良いでしょう。うちの愛猫は7年の間に3回逃亡しましたが、外に出たがることはほぼありません。これからも「家の中、最高!」と思って貰えるように、今まで以上に良い環境を作って行きたいと思います。

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