猫のしっぽの可愛いだけじゃない意外なヒミツ

猫のしっぽの可愛いだけじゃない意外なヒミツ

猫によってしっぽは十にゃん十色、ストレートや短かったり曲がっていたりと不思議な形をしているものまでバリエーション豊富です。そんな可愛らしい猫ちゃんのしっぽには、様々な機能や役目があることを皆さんはご存知でしょうか?この記事では、猫ちゃんたちの知られざるしっぽのヒミツについて御紹介していきます。

猫のしっぽの意味

猫のしっぽ

そもそも猫にはなぜ、しっぽがあるんでしょうか?

多くの方が思いつく1番の理由は、バランスを取るため、ではないでしょうか。確かに猫は高いところに登ったり細い道幅を歩いたりします。そのときにしっぽを左右に上手に振ってバランスを取ります。

また、ネコ科で最速のスピードを誇るチーターにもしっぽは、欠かせません。猛スピードで獲物を追いかけ、獲物が曲がったら一気に距離を詰めるためにもしっぽを最大限に傾けてバランスを取りなら曲げる必要があります。猫のしっぽは、生き伸びるためにもとても大切な身体の一部なんです。

しっぽの構造

クネクネと動くしっぽですが、皆さんはこのしっぽの構造をご存知でしょうか?

猫のしっぽは、18個の尾椎と言うしっぽを支える骨と、しっぽを前後左右自在に動かせるように4つの筋肉、そしてちょこちょこと細かな動きができるように8つの筋肉があります。

もちろん、しっぽが短い猫の場合は尾椎の数も違いますが、短くても筋肉は発達しているので、よく動きます。また、しっぽは脊髄と直結していますので、とても敏感です。むやみに触ったり、引っ張ったりということは絶対にやめてください。

小さなお子さんがいる御家庭も、子供に不意にしっぽを引っ張られると、どんなに温厚な猫でも嫌がります。びっくりして反射的に引っ掻いたり、噛み付いたりしてしまうこともありますので、お子様が猫ちゃんと遊ぶときには必ず注意してください。

しっぽでわかる猫の気持ち

2匹の猫の後ろ姿

猫をじっくりと観察していると、しっぽと感情が連動していることが分かりますよね?ここではしっぽからわかる猫の気持ちについて詳しく解説していきます。

しっぽを立てて左右に大きく振る

御機嫌なときに猫はしっぽを立てて左右にゆっくりと振ります。何か興味深いものを見たときにも同じような動きをすることもあります。

しっぽを下に向けて素早くブンブン振る

この場合、大抵猫はイライラしています。左右に振ることもありますが、座っているときなどは縦に振って床をバンバン叩くようにします。イライラの原因を取り除いてあげてください。分からなければ、触らぬ神に祟りなし。そっとしておいてあげましょう。

しっぽを足の間に挟む

恐怖を表しています。怒られたときや猫が苦手なことが起こっていますので、安心させてあげましょう。

しっぽを立てて毛を膨らませる

他の猫などに威嚇するときに、相手よりも体が大きいことを主張するために、猫は背中を丸めて爪先立ちになり、体を横向きにして相手に向け、背中としっぽの毛を立てます。

このとき喧嘩を止めさせようとして手を出しては逆効果です。相手の猫との間に、何か目隠しになるもの、クッションや鞄などで目線を遮ったりして一旦猫を落ち着かせて場所を移動させるか、さほど危険がなさそうなら、見守ってあげましょう。

しっぽをピンっと立てて体をスリスリ

飼い主さんに甘えるときや、御飯をおねだりするときにしっぽをピンっと立てて、高い声で鳴きながら体を壁や飼い主さんにこすり付けてきます。とても愛らしい行動で、それだけ飼い主さんを信頼している証でもあります。

名前を呼ぶとしっぽだけ動く

猫は名前を呼んでも返事をしない、とよく言う方がいますが、よくよく見ると名前を呼ぶとしっぽを軽くパタパタさせたり、耳だけを向けたりします。
ちゃんと猫ちゃんなりに返事をしているんです。振り向かないから、鳴かないからと言ってしつこく呼ばないようにしてください。余りしつこいとしっぽをバンバンしてイライラさせてしまうこともあります。

座って足にしっぽを巻きつかせる

お行儀よく、前足を揃えて座りその前足にしっぽを巻きつけるときは、軽い緊張や警戒の現れです。

香箱座りでしっぽを丸めている

猫が香箱座りや、丸くなって寝ているときにしっぽも一緒に丸めているときはぐっすり寝ていたり、寒さからできるだけ暖かくなるようにしっぽを体にくっつけていたりします。ぐっすり寝ているだけならそのままで。寒いようならエアコンやヒーターで室温を上げるなどしてあげましょう。

最後に

猫の後ろ姿

猫はしっぽやその他の行動で、自分の感情を正直に表します。言葉が通じないからこそ、飼い主さんは猫ちゃんの行動から感情を読み取って、うまくコミュニケーションを取って良い関係を築いていってください。

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