虹の橋を渡った愛猫からのメッセージ
1年程前、ある一枚の花の写真と共に投稿された「愛猫からのメッセージ」は、6万件以上のリツイート、14万件以上のいいね!と大きな反響を呼びました。
数ヶ月前に死んでしまった猫を埋めた場所から、なぜかそこからだけ彼岸花が咲いた。
—みこと (@kmhuk_pmr_k) 2016年9月18日
花言葉が「また会う日を楽しみに」
らしくて、涙が止まらない。。pic.twitter.com/WXGGJz6kUs
今回、ツイートの主である、みことさんに当時を振り返り、お話しを伺う事ができました。
不思議な愛猫との出会い
(※以下、みことさんご本人から伺った話を元に作成した文章になります)
みことさん『愛猫は、元野良猫でした。初めて見つけた時は、草むらから少し顔を覗かせて、遠くから私の家のほうを見ている感じだったと思います。そしてその数日後にはうちの庭にいたんです(笑)』
出会った当時も、人間を怖がることなく、みことさんの手にすり寄ってきたそうです。
もうその頃には既に子猫ではなく成猫。その日からその野良猫をなかじまさんと呼ぶようになったそうです。
みことさん『当時、家には2歳の秋田犬がいたのですが、なかじまさんは愛犬ともとても仲が良く、散歩に行く時も必ず一緒についてこようとしていました。危ないので「そこで待ってて!」と言うと、まるで言葉がわかっていたかのようにじっとその場で待っていてくれたのを覚えています。散歩から帰ってきても同じ場所でじーっと座っていましたね。』
野良猫だったにも関わらず、何も教えたわけではないのに「待て」や「おいで」ができる賢い子だったそうで、愛想も良く、コミュニケーション上手な猫だったそうです。
みことさん『今から思い返すと不思議だなぁと思います。決して人をひっかいたり、噛んだりすることはなく、どんな時でも誰にでも人懐く優しい子でした。』
みことさん『よく尻尾を振る子でした。私の元に走ってくる時も、外でゴロンと寝転がって日向ぼっこをしているときも、こちらを見ては尻尾をパタンパタンと大きく振って、そして大きな声で鳴く事もありました。』
愛猫が消えた日
みことさん『そんななかじまさんの最期は、今でもよく覚えています。』
とてもたくさんご飯を食べる子だった愛猫は、ある日から徐々に食欲がなくなっていき、その2、3日後にみことさん達の前から姿を消したそうです。
みことさん『猫は死が近づくととどこかへ行ってしまうと聞いたことがあったのでもう、帰ってきてくれないかもしれない。そう感じ、家族で近所を探し回りました。』
そして、やっとの思いで見つけた愛猫は、痩せてボロボロな姿になっていたそうです。
その時、既に意識は朦朧としおり、目もほぼ開いておらず、ぐったりとして自分で立ち上がることができずにいたそうです。
そんな弱りきった愛猫を、みことさんのお父さんが抱きかかえて家に連れて帰り、雨に濡れた体をタオルでくるみ、液体状のエサと水をスポイトで口に入れ、必死に看病したそうです。
しかし、もうなかじまさんには、動く力も、鳴く力も何も残っていませんでした。
みことさん『ただ、「なかじまさん」と呼びかけると、尻尾だけは変わらず大きく振ってくれたんです。涙が止まりませんでした。苦しいはずなのに、必死に呼びかけに応えようとしてくれたこと、とても心に残っています。』
なかじまさんはその翌日、虹の橋を渡りました。
愛猫が教えてくれた「彼岸花の花言葉」
その数か月後、なかじまさんが眠る自宅の庭に「彼岸花」が咲いたのです。
みことさん『「彼岸花」の花言葉が「また会う日を楽しみに」である事を知り、また涙が止まりませんでした。今思い返しても、彼岸花が咲いたことも含めて、なかじまさんは出会いから本当に不思議な猫だったと思います。』
(記事内の写真、動画は飼い主様に許可を頂いて掲載しております。無断転載、保存等は厳禁ですのでご了承ください。)
まとめ
虹の橋を渡った愛猫から届いたメッセージ、それは飼い主さんへの感謝と、再会を願うものでした。愛猫なかじまさんは、みこと様が大好きだったのですね。
大切に育てられ、死を悟り姿を隠したなかじまさんを探し出し、最期を看取ってくれたみこと様や家族に、何としても感謝の気持ちを伝えたかったのかもしれません。
みこと様、ご協力本当にありがとうございました。なかじまさんのように、愛する家族に出会える猫ちゃんが一匹でも多く増えますように。