1.音がN始まり
日本でおなじみのニャーというN始まりの鳴き声は世界各国では少数派で、ギリシア語「Niaou」、マレー語「Ngeong」、ウクライナ語「Niau」などです。
2.音がM始まり
英語圏「Mew」「Meow」、スペイン語、ドイツ語、ポーランド語などヨーロッパ圏は「Miau」、アラビア語とフランス語は「Miaou」、イタリア語と中国語は「Miao」、オランダ語「Miauw」、ロシア語「Myau」、トルコ語「Miyauv」、アラビア語「Miaou」など、ミャウ系が多くを占めます。
台湾では「ミャオミャオチャオ」、韓国ではMでもNでもなく「ヤオン」と発音するそうです。
ロシア:「Myau」
「ミャウ」という音が使われるロシアは、人口の59%が猫と一緒に住んでいます。
ゴロゴロ音は「mur-mur」、人間が猫へ言う「おいでおいで」は「ks-ks」などと表現されます。
猫は「戦争時ネズミから食料を守った動物」として、ロシアでは大切にされています。有名な革命家のレーニンは、会議中にも猫を抱っこしていたと言われています。
高貴な人々に愛された「ロシアンブルー」や、土着猫として有名な「サイベリアン」もロシアの猫です。
アメリカ:「Mew」
アメリカでは「ミュー」と鳴き声が表現されます。猫の頭数は犬の頭数を超え、世界的にみても出身猫種が圧倒的に多いアメリカでは、猫と人間は近しい間柄でしょう。
オクラホマ大学の研究によると無神論者のアメリカ人ほど猫を可愛がる結果になったそうで、猫を神のように考えていると言われています。
イギリス:「Meow」
イギリスでは「ミャウ」という鳴き声で表現される猫ですが、ゴロゴロ言う時は「purr(パー)」という音が使われます。
イギリスもアメリカに次いで、多くの猫種を誕生させています。イギリスは元々犬より猫の頭数の方が多かったようで、特に近年は猫と暮らす独身男性の率が高くなっているようです。
トルコ:「Miyauv」
トルコでの猫の鳴き声は「ミヤヴ」です。トルコを始めとしてイスラム教の国では、猫がとても大切にされています。
イスラム教の開祖であるムハンマドが猫を大切にしていて神聖な動物となったことと、猫は清潔なためイスラム教徒に生理的に愛されたようです。
逆に犬は苦手とされていますが、トルコでは猫も犬も幸せに人間と共存しています。
トルコ出身猫種では、水の大好きな「ターキッシュバン」や「ターキッシュアンゴラ」が有名ですね。
トルコでは町中のいたるところに猫が暮らしているので、人間がどのように猫と関わっているのかを観察できるでしょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:ココちゃん♂ / 5歳 / 黒ブチ / 3.9kg
猫の『鳴き声』を表す世界各国の表現2選についてお伝えいたしました。
実は執筆者は、猫の鳴き声を日本では定番である「ニャー」という音としては感じていませんでした。
魔女狩りでの猫は殺される運命でありました。猫の立場は神様に崇められたり悪魔に貶められたり時代と共に変化しています。
猫と友好的に暮らした歴史の長い国の方が、猫に対して多くの言葉でコミュニケーションをしていたのではと思います。