猫の世界の上下関係
猫の世界でも、いわゆる「ボス猫」というものは存在します。
猫は自由気ままで、まるで上下関係などがなさそうな世界のイメージがありますが、実は猫同士の争いを減らすために「ボス猫」という存在があるのです。
そんな存在である「ボス猫」は、一体どのような基準で選ばれるのかご存知でしょうか。
体が単純に大きいから、もしくは喧嘩が強いからでしょうか。実はそれだけではありません。ここではボス猫の見分け方についてまとめていきます。
1.人を恐れない
ボス猫はいわゆる「肝が据わって」いないとなれません。そのため、人を怖がらない猫がなる事が多いです。
もう少し詳しく説明すると、敵を恐れない猫がボス猫になれるのです。逃げるどころか、むしろ近寄っていくような肝があるからこそなれるのです。
すなわちボス猫は、フレンドリーな猫も多いです。野良猫なのに随分とゴロゴロ言いながら近づいてくるなぁと思うような子が、実はボス猫だったりします。
愛想が良いからこそご飯がもらえて、体も大きくなっていくのです。
2.一匹狼の気質がある
ボス猫は喧嘩も強く体も大きい猫が多いので、周囲の猫にとってはやはり警戒される存在となります。そのため和やかな猫たちの輪にいきなり現れると、一瞬でその場に緊張が走ります。
そんなボス猫は、自分がいることで雰囲気が悪くなることを知っているのか、はたまた単純に一匹でいる事が好きなのかはわかりませんが、一匹でいる事が多いのです。
3.トイレの後始末をしない
猫は通常、トイレをすると必ず後始末をします。匂いを残す事で野生の世界で生き残ることがより難しくなるからです。
しかしボス猫は、一切後始末をしません。わざと自分の匂いを残すことによって、テリトリーの主張をするのです。これはマーキングと同様の意味であり、周囲の猫たちへの威嚇の意味もあります。
猫の世界は縄張り意識が強く、自分のテリトリーを大切にして生きていきます。そのような性質を持つ猫たちの頂点に存在するからこそ、よりテリトリーを主張するのです。
そのため、猫の世界で地位の低い猫ほど、自分のトイレの後始末をきちんとする傾向があります。
4.堂々と真ん中を歩く
自信を持っているボス猫は、こそこそ歩くようなことはしません。他の猫が歩いてきても、人間が歩いてきても、避けることなく道の真ん中を堂々と歩く傾向があります。
その堂々とした歩き方で、他の猫たちに力を誇示する意味もあります。知らない猫と遭遇しても、にらみをきかせることで道をあけさせるのです。
まとめ
今日のねこちゃんより:リリィ♀ / 三毛猫 / 3kg
ボス猫について、みなさんはどれくらいご存知でしたでしょうか。
意外にも他の猫たちとの差がしっかりあるように感じました。猫の集まりを見かけたときは、是非「ボス猫」を探してみて下さい。