1.滑り止め
老化への第1歩は足腰にきます。その最初のサインが今まで乗っていた高い場所へ飛ばなくなることです。行動範囲が狭まればますます筋力の衰えが進んでしまいます。
あちこちに滑り止めを敷いてあげれば、まだまだ大好きな高い場所を楽しんでくれるでしょう。
2.足つきのご飯・水台
猫を見ていると、床の上の食べ物を食べるのは苦手なの?と思えてなりません。若い猫でもそうなのですから高齢猫はなおさらです。
そこで便利なのがご飯台や足つきのご飯皿です。高齢になるほどお皿が口に近くて斜めに傾いている方が食べやすいようです。
3.湯たんぽ・コタツ
年をとって筋肉が減ってくると猫は寒がりになります。成猫の平均体温は38℃台ですが、高齢猫は37℃台であることが多いのです。つまり低体温。一種の冷え性ですから、積極的に温めてあげましょう。
ただし低温やけどには気をつけて。猫用の湯たんぽやコタツでやんわり温めてあげてください。
4.段差解消用ステップ
市販のステップはもしかすると奥行きが浅過ぎるかもしれません。本当にステップを必要とする超高齢猫には、体長と同じくらいの奥行きが必要です。
深めのものを探すか、椅子やサイドテーブルで緩やかなルートを作ってあげると猫は動きやすくなるはずです。
その都度必要になりそうな介護用品
5.キャットウェア
高齢で体温調節の苦手は猫には洋服が向いています。ただしコスプレではないので、着せる際には猫のストレスにならないよう着脱が簡単で、かつ軽くて動きを妨げないものを探しましょう。
6.段差解消トイレ
トイレの前に段差解消用のステップを置いてもトイレの段差をクリアできなくなった猫には、入り口の高さが床とほとんど同じの浅いトイレを検討しましょう。
7.ペットシーツ
さらに老化が進むと1㎝程度の段差にすら苦労するようになります。そんな時にはトイレ本体を無くし、トイレのあった場所にペットシーツを敷くといいでしょう。
他にもトイレ周辺にベッドの下にと、ペッとシーツは何かと役に立ってくれます。
8.紙おむつ
飼い主さんが外出がちで、排泄のお世話がままならない時にはおむつも検討してみましょう。不自由そうで可哀想ですが、寝床や猫自身の清潔さを保つことも大切です。
ただし蒸れやすいので、様子を見ながらまめに取り替えましょう。
9.シリンジ
シリンジは注射器の本体部分です。水を飲ませたり流動食を食べさせるのにこれほど便利なものはありません。食事の介助が必要な時にはなくてはならないアイテムです。
まとめ
猫が元気なうちから介護用品を揃えておく必要はありません。猫の介護用品は年々改良されて毎年便利なものが出ていますので、新しいものを求めた方が使い勝手がいいからです。
しかし猫がシニアと呼ばれる年齢になったら知識だけは備えておきましょう。高齢猫は手はかかりますが、何年にも渡る絆と老猫独特の愛らしさが出てきて愛しさが倍増します。
必要になったら介護用品をぱっと使って手間を省き、少しでも長く猫との時間を楽しんでいただきたいと思います。