1.高音が聞こえる
猫の耳には、人には聞こえない高い周波数の音が聞こえています。人間は2万ヘルツ程度なのに対して、猫は10万ヘルツ程度(諸説あります)まで聞こえているのだとか。
これは、猫の獲物であるネズミなどの小動物が発する音を聞き取る為です。なんと20m先にいるネズミの足音も分かるといわれています。とても耳が良いのです。その為、犬よりも先に飼い主さんの帰宅を感知することができるのだとか。
嗅覚では犬に劣るものの、聴覚では犬を上回るようです。
2.両耳を別々に動かせる
猫の耳には実に27個もの筋肉があります。その為、自由自在に、そして左右別々に動かすことができるのです。音のする方向に片耳だけ向けて何の音か確認することはしばしば。
飼い主さんの呼びかけに対し、片方だけを動かすこともあります。一応「聞こえてるよ」と返事をしてくれているのです。
音が聞こえたことで耳が動くのはもちろん、気分によっても良く動きます。不快な時はペタッと伏せますし、恐怖を感じている時は耳がなくなったのかと思うくらいに頭に沿わせます。音と気分によって動くのが、猫の耳なのです。
3.音源を正確に捉えられる
猫の耳は音源を正確に捉えられます。人や犬では多少の誤差が生じますが、猫はそのズレがとても少ないのです。どこから鳴っているのか、そして何かにぶつかって跳ね返った音かということまで認識できます。
猫が何もない空間や壁に向かってじっとしている時は幽霊を見ているのではなく、どこかから聞こえる音を聞いているのでしょう。
飼い主さんには聞こえなくても、猫にはどこから鳴っている音なのかがかなり正確に分かっているのです。ですから、もし恐怖を感じるような音の場合、人には分からなくてもビクッとなることがあるかもしれません。
4.三半規管が優れている
猫の耳の奥には「三半規管」という平衡感覚を司っている器官があります。これは人にもありますが、猫の場合はその性能が大きく違うと言っても過言ではないでしょう。
猫が空中でくるっと回転し、足から着地できるのもこの優れた三半規管のおかげです。この能力は生まれたての子猫にも備わっています。
その為、高所から落ちても無事に着地できることがあるのです。とはいえ、100%ではありません。高いところから落ちたことで亡くなってしまう猫もいますので、愛猫がベランダなどから落ちないよう、注意してあげてください。
5.女性の声が好き
一般的に男性よりも女性の方が声が高いです。猫は低音よりも高音を好むよう。聞き取りやすさに安心するのでしょう。また男性のような低い音は、自分を襲う捕食動物や喧嘩の声を思い出させる為、落ち着かない気持ちになってしまうのかもしれません。
猫に話しかける時はなるべく高い声にすると良いようです。これは獣医師も使っているテクニックなので、友好的に接したければできるだけ高音で話しかけましょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:もりお♂ / 2歳 / キジシロ / 5.6kg
猫の耳は人からするとかなり驚異的な能力を持っているようです。狩りを成功させる為、聴力を発達させた結果でしょう。嗅覚が優れた犬と聴覚が優れた猫が手を組んだら、向かうところ敵なしな気がするのは筆者だけでしょうか…?もし強敵が迫ってきたら、ぜひ犬と猫を仲間にしたいところです。