猫の『キャットウォーク』をDIYするときの注意点4つ

猫の『キャットウォーク』をDIYするときの注意点4つ

家中にキャットウォークを張り巡らすのは、猫の飼い主の夢の1つかもしれません。「プロに頼めばカッコイイものができるけど、金銭的にハードルが高いから自分でやってみようかな」と思った方。もしDIYの経験がないのなら、作業を始める前にこの4つをチェックしておきましょう。

1.壁に穴を開けていいのか?

猫カフェのキャットウォーク

キャットウォークを作るにはいくつか方法があります。

1.壁に棚を取り付ける
2.天井から板を吊るす
3.家具を組み合わせてつなぐ
4.2×4材に専用アイテムをつけて天井に突っ張らせる

などです。

このうち1と2は直接壁や天井に穴を開けますので、原状回復(入居したときと同じ状態にして退居する)の義務がある賃貸住宅ではできません。

もっとも、最近は「部分的にDIY可能」という賃貸住宅もあります。設計に大いに関係することなので、最初に確認しておきましょう。

2.壁や天井の耐久性を見る

キャットウォークで遊ぶ猫

直接壁や天井を傷つけなくても、どこでも設置できるわけではありません。弱い場所に取り付ければ、猫が乗った衝撃で天井や壁ごと落ちたり倒れたりしてしまいます。

天井に穴を開けたり突っ張ったりするときは天井板の向こうにちゃんと梁があるか、壁なら石膏ボードの裏側に下地(木の板)が通っているかを確認し、そこに取り付けなければなりません。

叩いたり下地を探す道具を使ったりして、取り付け可能な場所を探してから作業を始めましょう。

3.ところでそれは猫が喜ぶルート?

ドアに登る猫

ただ階段状に道を作っても、メリットがなければ猫は使ってくれません。

例えばそこを伝えば憧れの冷蔵庫やタンスの上に行けるとか、ご機嫌なハンモックが待っている、などの目標が必要です。

また、多頭飼いでイジメがあるとき逃走経路として有効ですが、行き止まりでは意味がありません。

漠然と作るより、なにかしらストーリーがあった方が猫は喜びます。使える場所を起点に、どんなルートを開発するかは飼い主さんの想像力次第です。

4.ステップの安全性を考える

吊り橋で眠る猫

まずステップをしっかり取り付けるのはもちろんのこと、猫が滑って落ちないようにステップに貼る滑り止めは必須です。

また、壁沿いにステップを取り付けるなら、20cmから30cm程度の幅の板が必要です。小柄で若い猫なら細めでも構いません。

ステップ同士の間隔が多少開いていても、猫は平気でジャンプするでしょう。しかし大柄な猫・体重のある猫・高齢猫は、足場が細いと不安で登らなくなるかもしれません。

また、ジャンプが苦手なら段差が少ない方が安心です。

まとめ

トラ♂ / 7歳 / ミックス / 6kg

ネットや雑誌で見る自作のキャットウォークは大がかりなものが多いですが、DIYの経験がなければ小さなことから始めましょう。

それでも壁を利用するとなると、ある程度家の構造について知っていなければ、事故につながりかねません。

また、せっかくの心づくしを猫が使ってくれないのも残念です。アテが外れることはよくありますが、猫の話をちゃんと聞いて(猫をよく観察して)、素敵なキャットウォークを作ってあげてくださいね。

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